...馴染(なじみ)の誰々さんも入っている――たったそれだけのことで...
海野十三 「空襲葬送曲」
...何方(いづく)の誰々(たれ/\)と指(ゆび)にをらるゝゆゑ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...今、この同志より、十人が去ったなら、斉彬公から、誰々は、何うしたか、と、すぐ聞かれるは必定、一日、二日なら病気でも胡麻化されようが、十日、二十日となっては、免れぬ...
直木三十五 「南国太平記」
...「あの人は誰々の線だ」等と云う言葉が最近流行する...
中井正一 「言語は生きている」
...おそらく誰々の属しているフロント...
中井正一 「言語は生きている」
...誰々を抱き込んで一先づ背水の陣を敷き...
牧野信一 「鬼涙村」
...訳序第一行「この書はユダヤ人誰々の」という調子です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...キュロンがほかのお客様が誰々であるかを知らされるまではペリアンドロスの宴会に出席することを約束しようとしなかったことを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...誰々の作として、それは今日までも続く...
柳宗悦 「工藝の道」
...よし無銘のものであっても誰々の好みとか誰々の極(きわ)めとかが尊重される...
柳宗悦 「工藝の道」
...誰々の作ということが美の根拠にさえなった...
柳宗悦 「工藝の道」
...どこそこの誰々やい...
柳田国男 「山の人生」
...誰だ」「……はい」「誰々がおるのだ」「はい...
山本周五郎 「日本婦道記」
...まあ誰々だらうといふことに決定してゐる...
吉川英治 「折々の記」
...そのほか、畿内(きない)、中国、四国にも」「評議は、まとまったのか」「ご裁可さえ給われば、ただちに、諸大名へ、兵の割当てと、発向の日を、布令(ふれ)るばかりに相なっておりまする」「征(ゆ)くのは、誰々か」「まず、この二階堂道蘊(どううん)、老いたりといえ、先陣のひとりに馳(は)せのぼるつもりです」「それから」「ご一族では、阿曾(あそ)ノ弾正少弼(だんじょうしょうひつ)、名越遠江守、大仏陸奥守(おさらぎむつのかみ)、伊具(いぐ)ノ右近大夫、長崎四郎左衛門」「外様(とざま)では」「おまちください」道蘊は、席次のつぎにいる工藤高景をかえりみて、代ってもらった...
吉川英治 「私本太平記」
...文中ではもちろん、問者は誰々、答えたのは誰と、いちいち明記はないが、質問者は大床(おおゆか)に居ながれた当夜の盲人三、四十人(例外として目あきの質問も出たかもしれぬ)と見てまちがいなく、答える方は覚一検校ひとりであったにちがいない...
吉川英治 「私本太平記」
...新入り十二人とは誰々か...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ナニ? 誰々、あれはつまらん奴だ...
吉田茂 「私は隠居ではない」
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