...涸(から)沢へは誰々が先発する...
石川欣一 「可愛い山」
...誰々の妾(めかけ)であったなどというようなことが伝えられているが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...現ニ誰々サンノ所ノ老人ハ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...又は誰々と田舎へ山を見に行くと行つて...
徳田秋声 「のらもの」
...「何れも、重い役目で、一藩に、範を垂るべき人間でないか」「はい」伊集院平は、膝へ両手を置いて「それで、誰々を、如何ように、処分仕りましょうか――」と、斉興を見た...
直木三十五 「南国太平記」
...「誰々さんとはライオン時代からよく知っているのよ...
永井荷風 「申訳」
...築地異人館の誰々...
中里介山 「大菩薩峠」
...会津とか、桑名とか、譜代の誰々、旗本に於て少なくとも小栗とか、勝というものが、口の端(は)に上らなければならない場合に、意外にも、一人の出家僧を以てこれに答えた鈴木安芸守も、山におればこそ、わが田に水を引くのではない、わが山に水を上せるものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...イヤもう親友誰々四...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...麦畑の小作人である誰々...
牧野信一 「馬上の春」
...チャンバースが現今第一流の星学諸家が主張する所とは誰々なるを詳らかにせぬが...
南方熊楠 「十二支考」
...ラク町の姐御誰々を正道にたちかえらせる勧善懲悪美談の趣味がある...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...ほかに誰々が出ていました?」日本プロレタリア文化連盟では二月選挙のとき「大衆の友」の号外を発行し...
宮本百合子 「刻々」
...訳序第一行「この書はユダヤ人誰々の」という調子です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...晩に着くと言って遣(や)ったばかりで誰々が行くと言わないから満もきっと吃驚(びっくり)するよ...
村井弦斎 「食道楽」
...そうして誰々の作ということを尊ぶようです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...そのほか、畿内(きない)、中国、四国にも」「評議は、まとまったのか」「ご裁可さえ給われば、ただちに、諸大名へ、兵の割当てと、発向の日を、布令(ふれ)るばかりに相なっておりまする」「征(ゆ)くのは、誰々か」「まず、この二階堂道蘊(どううん)、老いたりといえ、先陣のひとりに馳(は)せのぼるつもりです」「それから」「ご一族では、阿曾(あそ)ノ弾正少弼(だんじょうしょうひつ)、名越遠江守、大仏陸奥守(おさらぎむつのかみ)、伊具(いぐ)ノ右近大夫、長崎四郎左衛門」「外様(とざま)では」「おまちください」道蘊は、席次のつぎにいる工藤高景をかえりみて、代ってもらった...
吉川英治 「私本太平記」
...誰々の首”とあるさらし場なので...
吉川英治 「私本太平記」
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