...いったい誰々のことであろう)と...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...誰々は、判らぬながらも、この辺の一箇所をぽつんと突いて、おのれの慧眼(けいがん)を誇る...
太宰治 「猿面冠者」
...誰々は、このやうな言葉でもつてほめて呉れる...
太宰治 「猿面冠者」
...しまいに「フィリッピンの誰々さあん」と呼ぶので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...誰々を連れて行ったらよいか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...誰々はもう葬つても好い時分だとか...
田山録弥 「解脱非解脱」
...「あの人は誰々の線だ」等と云う言葉が最近流行する...
中井正一 「言語は生きている」
...宝蔵院流の槍をよくする御仁(ごじん)は誰々でござろうな」と尋ねてみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...イヤもう親友誰々四...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...それは小説家である誰々の影響だらう...
牧野信一 「素書」
...誰々にござりまする?」「さ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ラク町の姐御誰々を正道にたちかえらせる勧善懲悪美談の趣味がある...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...妹姪(まいてつ)は未だその誰々たるかを知らない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...誰々がそのさまたげをするかはっきりわかっていなかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そのほか、畿内(きない)、中国、四国にも」「評議は、まとまったのか」「ご裁可さえ給われば、ただちに、諸大名へ、兵の割当てと、発向の日を、布令(ふれ)るばかりに相なっておりまする」「征(ゆ)くのは、誰々か」「まず、この二階堂道蘊(どううん)、老いたりといえ、先陣のひとりに馳(は)せのぼるつもりです」「それから」「ご一族では、阿曾(あそ)ノ弾正少弼(だんじょうしょうひつ)、名越遠江守、大仏陸奥守(おさらぎむつのかみ)、伊具(いぐ)ノ右近大夫、長崎四郎左衛門」「外様(とざま)では」「おまちください」道蘊は、席次のつぎにいる工藤高景をかえりみて、代ってもらった...
吉川英治 「私本太平記」
...文中ではもちろん、問者は誰々、答えたのは誰と、いちいち明記はないが、質問者は大床(おおゆか)に居ながれた当夜の盲人三、四十人(例外として目あきの質問も出たかもしれぬ)と見てまちがいなく、答える方は覚一検校ひとりであったにちがいない...
吉川英治 「私本太平記」
...「誰々と、いちいち審(つまびら)かには聞き及びませんが、左右の御近臣数名と、お小姓衆三、四十人ほどお召し連れとのみ伺いましたが」「なに、ただ四、五十名の軽装で御上洛とか」信長の発向としては余りに軽々しい...
吉川英治 「新書太閤記」
...ナニ? 誰々、あれはつまらん奴だ...
吉田茂 「私は隠居ではない」
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