...家の別嬪さんは今日誰々に秋波(いろめ)を使つた?』と云ふ樣の事を云はせる...
石川啄木 「菊池君」
...小林……小林を始め婦人ではあり得ない」「婦人でないというと誰々のことだ」「沢山の容疑者がある...
海野十三 「地獄の使者」
...特にその中の誰々だけを優遇し...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...誰々は、このような言葉でもってほめて呉れる...
太宰治 「猿面冠者」
...自分は知名の文士の誰々の種の出所をちゃんと知っている...
寺田寅彦 「随筆難」
...どこの課長は誰々さんにヒドいことしただとか……」タツはびっくりした...
徳永直 「工場新聞」
...「誰々さんとはライオン時代からよく知っているのよ...
永井荷風 「申訳」
...誰々だい」「主人と私と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰々と答えると、次は、次は、と追いまくって、考える暇を与えない...
久生十蘭 「ノア」
...君の食器と誰々の食器に飯を押しつけて盛った...
久生十蘭 「ノア」
...誰々を抱き込んで一先づ背水の陣を敷き...
牧野信一 「鬼涙村」
...ラク町の姐御誰々を正道にたちかえらせる勧善懲悪美談の趣味がある...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...いつまでたっても元ラク町の姐御誰々と...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...ほかに誰々が出ていました?」日本プロレタリア文化連盟では二月選挙のとき「大衆の友」の号外を発行し...
宮本百合子 「刻々」
...購う者も誰々の作として愛するに至った...
柳宗悦 「工藝の道」
...誰々の首”とあるさらし場なので...
吉川英治 「私本太平記」
...それらの門戸の党首を、誰々といえば、大井田経隆(おおいだつねたか)羽川刑部風間信濃之助烏山(からすやま)太郎時成(ときなり)中条ノ入道、その子佐渡五十嵐文四、文五そのほか田中家、一ノ井家、籠沢家(こもりざわけ)、細谷家、坂口家、山上家など、幾十家やら分らないほどだった...
吉川英治 「私本太平記」
...ナニ? 誰々、あれはつまらん奴だ...
吉田茂 「私は隠居ではない」
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