...文字の読めない人々のために...
高神覚昇 「般若心経講義」
...それに私は、近眼のくせに眼鏡をかけていないので、よほど前の席に坐らないと、何も読めない...
太宰治 「弱者の糧」
...水を入れると歌い出す小鳥のコップ・開け方のわからない謎の洋襟(カラア)箱・検微鏡でなければ針の読めない小さな時計・オルゴウル入りで「甘い家庭(スウィイト・ホウム)」を奏する煙草壷...
谷譲次 「踊る地平線」
...だんだん小さく読めないようになる...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...これから先は読めない...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...読めないような生意気なことが...
徳田秋声 「足迹」
...こんな字汚なくて読めない...
豊田三郎 「リラの手紙」
...――折折お仏壇のまへへつれていつてまだいろはのいの字も読めない子供に兄の戒名...
中勘助 「銀の匙」
...悲しいことにお玉は字が読めない女でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...読めないで形によって写すのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...それからあとが読めないうちに...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...どうしても読めない」「…………」一番鮮明な写真をすかして見ると...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...が、これを人に勧めるのは、メレディスの小説を勧めるやうなもので、読めない、やれないと云はれればそれまでで、無理には強ひられないことだと云つてゐる...
平田禿木 「趣味としての読書」
...本が読めないのが辛い...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...と「俺も読めない」...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...なにを」「読めないように邪魔をしたのよ...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...何を書いてあるのか読めないものですから...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...もう眼をよせてよく見なければ読めないほど黒くなって...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索