...文字さへ読めないやうに破れ果てゝゐるかも知れない...
芥川龍之介 「後世」
...一行も意義を解しては読めない...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...船名さえはっきり読めない...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...この薄層の一枚一枚にしるされた自然の暗号記録はわれわれには容易に読めない...
寺田寅彦 「軽井沢」
...碑文などは全く読めないそうである...
寺田寅彦 「津浪と人間」
...たとえ一字も読めない人に見せてもこの著しい区別は感じられないではいられまい...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...こんな字汚なくて読めない...
豊田三郎 「リラの手紙」
...――折折お仏壇のまへへつれていつてまだいろはのいの字も読めない子供に兄の戒名...
中勘助 「銀の匙」
...新聞の小説はよめるが仮名の草双紙(くさぞうし)は読めない...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...どうしても読めない」「…………」一番鮮明な写真をすかして見ると...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...オタマジャクシを読めないから...
野村胡堂 「死の舞踏」
...彼は「私は本を読めない人々のために脚本を書いている」と言う一方で...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「ケッコンスルナラフレンチカナダ」としか読めない...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...他人の読めない文字も読めないはずはあるまい...
穂積陳重 「法窓夜話」
...抽出しの中はなんだか私の読めない露西亜語の本ばかり詰まっていたが...
堀辰雄 「旅の絵」
...このお手紙に三つよく読めない字がある...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...すらすら読めるのか読めないのか判らないが...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...……これは余っ程いい眼を持った人間でなければ読めないな……と感心しながら...
夢野久作 「暗黒公使」
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