...それを読み耽るのであった...
海野十三 「地球盗難」
...彼は提(たずさ)えている書物に読み耽るらしく...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...氏はまたその小説にさへ読み耽る事の出来ない程の...
薄田泣菫 「茶話」
...現に私なども好きな詩を読み耽ることによつて...
薄田泣菫 「独楽園」
...ヴァージルの詩集に読み耽るという調子であった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...愛読の蕪村句集を取り出して徐ろに読み耽る癖がある...
辰野隆 「雨の日」
...日々の新聞を待ち受けて読み耽る気持...
種田山頭火 「其中日記」
...既に戯曲や小説に読み耽るやうになつた頃...
徳田秋声 「町の踊り場」
...心ゆくまでこれに読み耽るのであつた...
平田禿木 「趣味としての読書」
...源氏や西鶴に読み耽る以前にこんなあどけない時代もあつたのであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...夜更しては読み耽る小説のおもしろさや芝居の雰囲気が...
牧野信一 「早春のひところ」
...しかしこれに読み耽ることから我々の至上の宝ともいうべき陽気さと健康とを失うくらいならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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