...降魔の呪文を読みかけ読みかけ...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...置火燵の上に載っているのは読みかけた Gulliver's Travels である...
芥川龍之介 「不思議な島」
...読みかけていた新聞紙をかいやって鉄縁の眼鏡越しに驚いて眺めていた...
有島武郎 「フランセスの顔」
...僕は僕の読みかけているメレジコウスキの小説を開らいた...
岩野泡鳴 「耽溺」
...彼は読みかけていた新聞を広げたまま膝の上に置いた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...せっかく読みかけていたトルストイの『復活』の邪魔をされたのが...
大杉栄 「続獄中記」
...一寸(ちよつと)表紙の埃を弾(はた)いて読みかけてはみたが...
薄田泣菫 「茶話」
...三十通あまりの、その手紙を、まるで谷川が流れ走るような感じで、ぐんぐん読んでいって、去年の秋の、最後の一通の手紙を、読みかけて、思わず立ちあがってしまいました...
太宰治 「葉桜と魔笛」
...常に読みかけの新聞雑誌の類を小脇に抱えている...
林不忘 「安重根」
...読みかけた小説に目を注いでゐる中...
永井荷風 「来訪者」
...書函(ほんばこ)の書物を手当放題に取出して読みかけて見たが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...内田百間の「南山寿」を読みかけるが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...マダム・ド・ラファイエットの「クレエヴ公爵(こうしゃく)夫人」が読みかけのまんま頁(ページ)をひらいています...
堀辰雄 「美しい村」
...「観自……観自……在菩薩」読みかけてまた...
正岡容 「小説 圓朝」
...雑誌の続きを読みかけていた娘は眉根を寄せてふり返った...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...いきなり私が読みかけている暗号電報の写しと和訳を...
夢野久作 「暗黒公使」
...そうして私が封を切って読みかけている手紙を熱海検事と二人で覗き込んだ...
夢野久作 「暗黒公使」
...甲賀家の断絶も僅かにその命脈(めいみゃく)を延ばすことができます――ここまで読みかけると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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