...読みかけた太平記を前に置いて...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...」私は読みかけた書物を閉じながら...
芥川龍之介 「疑惑」
...そこで読みかけの本をよんだ...
芥川龍之介 「田端日記」
...彼の前には読みかけた書物が...
芥川龍之介 「路上」
...懐(ふところ)に読みかけのマルロオの「王道」...
高見順 「如何なる星の下に」
...思想家として有名な某文士の評論を読みかけたところで...
田中貢太郎 「蟇の血」
...男女の席で朗読されたり暗誦(あんしょう)されたりするものではないのである」要はこの注の附いている「バグダッドの三人の貴婦人と門番の話」と云うのを直ぐ読みかけたが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...それから並製本の「戦争と平和」を買ってきて、読みかけたが、三四十頁も読んで、ようよう梗概が二三行しか書けない...
直木三十五 「死までを語る」
...昨夜まで読みかけていた書物も見つかったが...
原民喜 「原爆回想」
...●昭和二十年八月二十三日 広島県佐伯郡八幡村田尾方より 茨城県高萩町南町深谷方 永井善次郎(佐々木基一)宛ゴオルキイの幼年時代を読みかけて面白くなつたところで...
原民喜 「書簡」
...それを手に取って読みかけるのを幸田は尻眼にかけ...
久生十蘭 「魔都」
...マダム・ド・ラファイエットの「クレエヴ公爵(こうしゃく)夫人」が読みかけのまんま頁(ページ)をひらいています...
堀辰雄 「美しい村」
...私はその息子のフリイドリッヒが彼を養子にした叔父のシモンの悪い感化の下で次第に村のならず者になってゆく宿命的な経路を描いた物語の半ばを読みかけていた...
堀辰雄 「晩夏」
...その不幸な老人の最後の悲劇が起ろうとしているらしいのを読みかけ...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...読みかけてゐるギリシヤ悲劇の中途で幾つかの語学に就いての知識を借りなければならないことになつて...
牧野信一 「黄昏の堤」
...やはりその朝は特別な待ち心地でマンスフィールドの短篇集の今読みかけているところをぼんやりめくっていた...
「海流」
...甲賀家の断絶も僅かにその命脈(めいみゃく)を延ばすことができます――ここまで読みかけると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...こう読みかけて万吉は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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