...何遍苦い顔をされても少しも尻込(しりごみ)しないで口を酸(す)くして諄々(じゅんじゅん)と説得するに努めたのは社中の弓削田秋江(ゆげたしゅうこう)であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...この一方を他方よりも多く私に説得する何等の根據も未だ私の悟性に現はれてゐないと假定する...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...と私は容易に自分を説得するからである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...自分に説得することができるから...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...私は現に夢みているのだとの意見を私にほとんど説得するのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...私に立ち退くように説得するために...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...事実は証明することも出来なければ説得することも出来ない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...自殺希望者を生きるように説得することは事実出来ないだろうと云うのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...市木さんを説得することは無理なような気がした...
豊島与志雄 「絶縁体」
...彼が製麺業者だったということを我々に説得するためなんだから」絵描きが言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...茜が泣いて説得するので...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「抵抗することも、説得することも、どちらも不得策です...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...頑強な辻木夫妻を説得するためにほとんど「竹の家」に日参した...
火野葦平 「花と龍」
...敵を呼び傷を求めよとは容易に説得することが出来るが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...私は聴き手を説得すること...
三木清 「解釈学と修辞学」
...多弁な惟光は相手を説得する心で上手(じょうず)にいろいろ話したが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんどは直に彼をとらえて説得する者もあったが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...お豊の気持はあまりに単純で「それだけではない」と説得する言葉が...
山本周五郎 「花も刀も」
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