...財政の基礎薄弱にして如何でか内外に信用を維持し得べき政府は歳入の目的増加ありと云ふも此の如き不確實なるものを以て到底財政上の信用を得る能はず一時凌ぎの計畫は國家を誤るものなり...
石川啄木 「雲間寸觀」
...路上に縄を蛇と誤るも...
井上円了 「おばけの正体」
...それはものの弊害を以てものの本質だと見誤ることであって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...公平な判断を誤るまいとして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...船の方向を誤るまいのという時は過ぎて...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえって生涯を誤ることがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...ついに事柄の判断を誤るものは...
福沢諭吉 「学者安心論」
...この一義を誤るときは...
福沢諭吉 「中津留別の書」
...たゞそれが様々なかたちで現れるが故に目先きでは屡々思ひ誤るが...
牧野信一 「昔の歌留多」
...往々誤ることもあるが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...いわんや是がために多くの無邪気なる同胞を誤る場合のごときは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...其の歸趨を誤ること無い筈である...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...下手(へた)に初太刀を誤ると始末がつかないことになるのは...
吉川英治 「江戸三国志」
...誤る惧(おそ)れがある...
吉川英治 「剣の四君子」
...「ああ、われ誤る」と、まず黄権が出て、門外に額(ぬか)ずき、つづいて劉巴も恭順をちかった...
吉川英治 「三国志」
...心して誤るなよ」と...
吉川英治 「三国志」
...極悪人と誤るような上役に従(つ)いておることはない...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...自分の誤謬が人を誤ることもなかろうと思われる...
和辻哲郎 「孔子」
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