...若し不注意の為(た)めにその方法を誤るようなことでもあれば...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...確かにこの点を誤る...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...諸君は彼等の口の余りに大なるを以て無数の蛙群(あぐん)なりと誤る勿(なか)れ...
石川啄木 「閑天地」
...莫迦(ばか)に大きく見誤るのだ...
海野十三 「地球盗難」
...これが極端に行くと必ず誤る...
大隈重信 「始業式訓示」
...これが一つ誤ると極端な社会主義となって大なる不幸に陥る...
大隈重信 「始業式訓示」
...** 性格を理解し誤ること――誤解――の内...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...哲学を根本的に誤るものにぞくする...
戸坂潤 「思想としての文学」
...無識にして組織的成見を有せず是れ其動もすれば正径を誤るの盲動ある所以なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自然と理性との根本的な敵対を少しも見誤ることがなく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それを知らなければ研究の方法を誤るといふことを考へたのであります...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...かえって生涯を誤ることがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...あるいは反対に大事を針小(しんしょう)に誤る傾向がある...
新渡戸稲造 「自警録」
...既に其分量を誤るときは良薬も却(かえっ)て害を為す可し...
福沢諭吉 「女大学評論」
...学者でも不用心の者はこの小形のものを見てそれを普通のフキと見誤るものがないではなかろう...
牧野富太郎 「植物記」
...中學以上になつて假名遣を誤る例を頻りに擧げられて...
森鴎外 「假名遣意見」
...国論民心の統一と攘夷の論とを区別して考えるから誤る...
山本周五郎 「新潮記」
...国体を誤る国賊ではないか……というたような気持であったと思うが...
夢野久作 「近世快人伝」
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