...舵座(かじざ)にいる父上の合図どおりに帆の上げ下げを誤るまいと一心になっている...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...道を誤る事はあるまい...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...今ではその大岩の一部分と見誤る程に古びていた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...これが極端に行くと必ず誤る...
大隈重信 「始業式訓示」
...自然に誤るものもあり...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...公平な判断を誤るまいとして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...隨つて動もすれば彼輩の爲めに利用せられて大事を誤る所以なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...けっして誤ることのないのは何事もなさない者ばかりである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あるいは名警官ココ・ラクールでさえも四人を一群の者であると誤るほど巧みに大勢に見せかけた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...他のものと同じく誤ることもある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかし現代人がこういう説明に深入して一歩誤ると...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...死の理解を誤るより來る...
波多野精一 「時と永遠」
...人心を誤るものという意見で非常に憤慨していた...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...輕重大小の紛らはしくして處置を誤ること甚だ多し...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...それは誤る効果の方が多いからな...
横光利一 「旅愁」
...むしろ誤ることの甚しいものになる...
吉川英治 「折々の記」
...時勢(じせい)のゆくてを見誤るなよ...
吉川英治 「黒田如水」
...心して誤るなよ」と...
吉川英治 「三国志」
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