...思い誤りでありはしまいか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...檢事の嘗て發表したる所及び巷間の風説にして誤りなくんば...
石川啄木 「無題」
...「君は今、僕に親近感を持っているらしいが、そりゃ誤りだ...
梅崎春生 「風宴」
...これは井の中の蛙のごとくに他を知らぬからの誤りである...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...次の例は誤りが全く無いと言うことができる...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...私の幻覚や見誤りなぞでは...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...兎に角其の研究の方法さへ誤りがなかつたならば...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...陸上に於けるすら此の如くなれば海上の方向は猶更誤り易かるべし...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...岡寺の薬屋源太郎と言ったのはこの取巻の聞誤りで...
中里介山 「大菩薩峠」
...単純であるために重大な誤りには導き得ないような外観に遡るのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...今日の人々の作り出す新句新歌の上にもやはり旧慣に捉われ頻々としてこの墨守せられた誤りの字面が使われていて...
牧野富太郎 「植物記」
...この程度の誤りは全く致命的である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...誤りはその活動が正しき方向に向ってまたにおいて行われないというところに存する...
三木清 「語られざる哲学」
...とっさの間の観察だからこのくらいの誤りは止むを得ないであろう...
武者金吉 「地震なまず」
...なぜ自然に委ねてある「下手(げて)もの」に誤りが少ないか...
柳宗悦 「工藝の道」
...吉田氏はまた『東鑑(あずまかがみ)』の桂井は枯井の形誤かと言われたが誤りとすればむしろ軽井の写し損じかも知れぬ...
柳田國男 「地名の研究」
...これで誤りはない...
山本周五郎 「日本婦道記」
...つまり球面上の三角形を計るには誤りを犯すことも多いのですね...
横光利一 「旅愁」
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