...――」レッドの銅鑼ごえに(この前にドラを銅羅と書いたのは誤り...
海野十三 「軍用鼠」
...いずれか一方の誤りにおちいるを免れぬ...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...これまでは千香子の仕事の領分として、だいたい書き上げたものを、主人と主婦がいま一度目を通して、誤りの有無、公平を欠くことはないかを調べる...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...天才の誠実を誤り伝えるのは...
太宰治 「十五年間」
...何と云っても誤りでなくてはならぬ...
戸坂潤 「科学論」
...第一は物体の概念と空間の夫とを混同することから、第二は空間的に表象されたものという概念と空間自身の概念との混同から、第三は空間と空間のアナロジーとの混同(故にたとえば色の幾何学Farbengeometrieとか音の幾何学Tongeometrieとか)から、来る誤りである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...つけ足りのスペースしか割かぬのは考えの不行届きから来る誤りである...
戸坂潤 「読書法」
...従来の観察が誤りであることを知らしめたのであった...
中谷宇吉郎 「雪」
...伝説の誤りでなければ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...よし假りに一歩を讓つて縁起に誤りが無いとしても...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...一体人間の行為である以上、誰の場合でもそこに誤ちがないと断定することはできないが、その誤りを改め、更に改め直して最後の完成に到達しようとするのが、油絵の行き方である...
藤島武二 「画室の言葉」
...これは誤りであって元来草とはチョウセンガリヤス(Diplachne serotinaLink. var. chinensisMaxim.)の漢名である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...吾々は現在のところ人口実測の誤りが不足にあるか過大にあるかがわからないのであるから...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...以上のような文学としての誤りそのもののなかにも十分窺われると思う...
宮本百合子 「「結婚の生態」」
...自分の考えの誤りを公表した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...当世風の選択の誤りであった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...筆者の記憶に誤りがなければ...
山本周五郎 「季節のない街」
...誤りのない設計の確証であった...
吉川英治 「新書太閤記」
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