...それとも見た人の眼の誤りであるかどうか...
海野十三 「地球盗難」
...これは決してわし達の見誤りではないので...
江戸川乱歩 「黒手組」
...ノオトは始めから終りまで全部、朱筆が加えられ、たくさんの書落しの箇所が綺麗(きれい)に埋められているばかりか、文法の誤りまで、いちいちこまかく訂正せられているではないか...
太宰治 「惜別」
...ゴルボー屋敷でごく簡単に捕縛しなかったのが誤りだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...豐鍬入姫の方を第二代と誤り傳へたるならん...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...これ大きな誤りである」と書いてあった...
中里介山 「法然行伝」
...同じ声が同じような言葉の誤りをしながらいうのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...単純であるために重大な誤りには導き得ないような外観に遡るのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...日新の大字典たる大槻博士の『大言海』にも依然としてグミを茱萸としているのは全く時代おくれの誤りで...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...「病牀六尺」第二十五に猿雖(えんすい)の句として挙げたのは記憶の誤りであつて...
正岡子規 「病牀六尺」
...考えかたの誤りを見ていない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それは世間を誤り解することとなろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いずれもかつて人間であった頃の誤りを悔い悲しみ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...しかし人間が常に合理的論理的にのみ行動しているなどと考えるのは大きな誤りで...
矢部貞治 「政治学入門」
...「――そうだった……おれの誤りだ...
山本周五郎 「竹柏記」
...彼が少しでも誇らしく感じたなどと思っては誤りである...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...再びその誤りを犯すまいとしていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...つまり球面上の三角形を計るには誤りを犯すことも多いのですね...
横光利一 「旅愁」
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