...きわめて不適当あるいは誤った考えを前提としてそして恐ろしくめんどうな高等数学の数式を取り扱い...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...世人の持つ誤った独断的知識の粉砕に力(つと)め...
戸坂潤 「辞典」
...それが明治維新の誤った排仏毀釈と...
戸坂潤 「読書法」
...使用法を誤ったものであろう...
外村繁 「澪標」
...動揺しだした聴衆の喧騒(けんそう)が誤った楽音とともに彼の方へ響いてきた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はなお誤った方向をたどっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...日本人の誤った米に対する執着である...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...誤った人そのものはまだしも彼(かれ)の親戚(しんせき)友人家屋(かおく)生国(しょうごく)までも憎みやすいものである...
新渡戸稲造 「自警録」
...ついに蓄音器(ちくおんき)の代用たるべき者のために身を誤ったりする...
新渡戸稲造 「自警録」
...これ故に)の(誤った)原則を無批判に応用して...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...しばしば誤った推論と詭弁の源泉であるようだ...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...彼らの勤労心を弱めまたは誤った方向に向け...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...誤った恥辱心から時々起る嬰児殺しが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...すぐその跡で、道化方が作者にブラアヴであれと云っているので、誤ったのである...
森鴎外 「不苦心談」
...緩急を誤ったリズムと猛烈な雑音とで責めさいなむのである...
森鴎外 「余興」
...誤った意識によって美を殺すに至る恐れが充分にあるからである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...向うも相手を誤ったと思ったらしく...
横光利一 「夜の靴」
...誤った優越感を持たず...
吉田茂 「私は隠居ではない」
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