...いたずらに物質的寄進をすることは別問題である(等々)見るところこれは如何にも三井家始祖の遺訓らしくその慎みと誠実さ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...そうした伴侶を発見するだけの誠実さを持ち得ないほど卑怯になっているからである...
豊島与志雄 「故郷」
...不潔なるもののかかる誠実さは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これだけの考察を進められた寺田先生の態度の「誠実さに悦服」された露伴先生の心構えにも...
中谷宇吉郎 「露伴先生と科学」
...僕の誠実さの切尖が最後の心臓に擬せられたからとて...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...精神の誠実さに反逆することであり...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...*56「表現は所詮自己を許容する量の多少のあらわれにすぎぬ」「誠実さは常に全き孤独の中にある」この箴言(しんげん)の前に...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...君の誠実さというものがただ助手たちが勤めにしばられているということに制約されていたのだったら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ある種の超然とした誠実さがあるので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...さまざまな所業の不誠実さからだつたが...
牧野信一 「鬼涙村」
...真摯な誠実さのあらわれている風貌などお父さんそっくりです...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...わかろうとする誠実さをもっているというのが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...マルクシスト達もキリスト信者達も赤岩さんの熱心さや誠実さに免じて...
三好十郎 「恐怖の季節」
...私の不誠実さからだとお思いにならぬかと不安です...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮の朝顔の姫君はよほど以前から今日までも忘れずに愛を求めてくる源氏には普通の男性に見られない誠実さがあるのであるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この道徳性が特に工藝ギルドにおいては製作に誠実さを保証した...
柳宗悦 「工藝の道」
...誰も逃げ廻るところを引き受けた誠実さを認めずに...
横光利一 「夜の靴」
...争われず芸術に錬えられたものに共通な誠実さが顕れた...
横光利一 「旅愁」
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