...暑い時には空気が頸のまわりを吹き通して誠に気持がいい...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...誠に奇妙な男である...
石川啄木 「雲は天才である」
...こういう研究がいつもいつも異端視されやすいのは誠に遺憾なことである...
寺田寅彦 「物質群として見た動物群」
...「大禁物は日本内にて相征し相伐すること誠に恐れ多し」と...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...和辻哲郎教授の『人間の学としての倫理学』などがその最もいい例であって、元来「人間の学」乃至人間学なるものは、今日(可なり悪質な)自由主義哲学の代表物であり、例の文学主義の一体系にぞくするものであったが、夫が誠に円滑に、日本主義の代表物にまで転化することが出来るのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...これさへ慎めば金が出来るとやら申す由なれど小生道楽の階程(かいてい)も古人の戒(いましめ)に適合致候は誠に笑止(しょうし)に御座候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...誠に面白くない駄弁に始って下らない饒舌(じょうぜつ)に終ることだろうと思うのです...
夏目漱石 「中味と形式」
...モーツァルトは誠に「よき子」であったが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...こういった我らの客にとって誠に悦ばしい評判が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...誠に有難い天の恵みであった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...其直轄の學校は誠に僅々にして生徒の數は數百に過ぎず...
福沢諭吉 「帝室論」
...或人は誠に今日の人にして明日を知らざる者なり...
福沢諭吉 「帝室論」
...「それは誠にすみまへんが...
福田英子 「妾の半生涯」
...そんな事が有ッちゃ誠に迷惑しますネ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...崇拝して居る間は誠に歌といふものは優美にて古今集は殊に其粋を抜きたる者とのみ存候ひしも三年の恋一朝にさめて見ればあんな意気地の無い女に今迄ばかされて居つた事かとくやしくも腹立たしく相成候...
正岡子規 「再び歌よみに与ふる書」
...(誠に)そうだろう兄さん? そうだね?誠 …………...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...誠に目もあてられない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私は父の熱誠に圧伏されながらも...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
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