...それだけおっしゃってくださるのを私は親として誠にありがたく存じますけれども...
有島武郎 「星座」
...誠に気持がよかった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...此女醫の話に出てくる女らしい觀察と誠に娘らしい純情とを此作のなかに汲みとる事が出來るのである...
今井邦子 「水野仙子さんの思ひ出」
...矢張浮気で妄想の恋愛小説を書いて見たいが山だから誠に困つたもんだ...
内田魯庵 「犬物語」
...値切るお客には廉く売るというような誠に不合理なことを平気でやり...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...『汝誠に勇なるも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...タレスの水は誠によく存在のそういう性質を象徴しているではないか...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...それは博士の価格が下落することで誠にあり難いことだが...
戸坂潤 「社会時評」
...誠に何方(どっち)つかずの極めてつまらない景色をなすに過ぎない...
永井荷風 「日和下駄」
...山を愛好する者にとって誠に心楽しくまた有意義なことだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...誠に余儀(よぎ)ない事であったと申すの外はありません...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...私は誠に拠(よん)どころなく不承々々に小狐家の書生にされて了って...
二葉亭四迷 「平凡」
...誠に申し訳がございません...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...母の賞めた通り誠に美しい娘だ,背(せい)はすらりと高く...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...誠に惜しまれるのは尚順男(しょうじゅんだん)の運命であります...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...誠にたわいもないことではあるが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...理由は――誠に簡単な事なのですが...
蘭郁二郎 「足の裏」
...泊めては貰へませうが喰べ物が誠に不自由で...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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