...誠に快刀を以て乱麻をたつの概ありしものの如し...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...必ず赤坊を背負っていることは誠に著しく目につく...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...このように真相を白状すれば誠に恥ずかしい次第である...
石原莞爾 「戦争史大観」
...誠に、なんじに告ぐ、一厘(りん)も残りなく償わずば、其処(そこ)をいずること能(あた)わじ...
太宰治 「HUMAN LOST」
...汝誠に勇ありて其腕力に頼(たよ)るとも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...お心持ちのいいお部屋に持ち込みましたのは誠に……」「その外套と傘をこちらへ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...誠にあざやかに踊らされる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...この君の話を伝えられないのは誠に残念である...
中谷宇吉郎 「霜柱と白粉の話」
...それは誠に大変な問題なのであるが...
中谷宇吉郎 「墨色」
...己のために千円使うことができるのだから誠に結構なことで...
夏目漱石 「道楽と職業」
...私が機嫌の悪いことは君だって知ってるだろう」「は、誠になんとも...
久生十蘭 「魔都」
...(五月二十四日)十三○古洲よりの手紙の端に御無沙汰をして居つて誠にすまんが...
正岡子規 「病牀六尺」
...内腫を起し一生煩う誠に毒木だと...
南方熊楠 「十二支考」
...「百合子は誠に利巧な子供であった...
武者金吉 「地震なまず」
...誠に彼自らが言うとおり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...誠に巧みなものであった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...誠に気味が悪くなります位で……科学の権威とか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...以後代々の忠誠に依り...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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