...また服部誠一翁がいろいろなものを書いた...
淡島寒月 「明治十年前後」
...それ故(ゆえ)誠に不思議であったのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...あんなに誠意を以(もっ)て言って下さっているのだし...
太宰治 「千代女」
...それで彼の一神教的哲学は茫漠たるロシアの単調の原野の民には誠に恰好なものであり...
寺田寅彦 「札幌まで」
...〔付〕 最近のドイツ哲学の情勢を中心として――戸坂潤氏にものをきく会――中村 本日は雨中を態々お集り下さいまして誠に有難う御座います...
戸坂潤 「読書法」
...皆章學誠の系統を引いてゐる...
内藤湖南 「支那目録學」
...誠一は気がるに立ち上がり...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...誠に不思議な出来事であった...
中島敦 「狼疾記」
...それは昨日(きのふ)誠太郎を好加減(いゝかげん)に胡魔化(ごまくわ)して返(かへ)した反響だらうと想像した...
夏目漱石 「それから」
...人心の誠はかくまでも同じきものかとつくづく感じた...
西田幾多郎 「我が子の死」
...その誠意誠心に感じ...
福澤諭吉 「蘭学事始再版之序」
...同じく昭和九年十月に東京の誠文堂で発行した東(ひがし)道太郎君の『原色日本海藻図譜』にはナガミルの条下に「邦産十数種種のミル中最も長大なものであって全長四十五尺に達するものもある」...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...問題は誠意ですよ! 誠意の問題だす...
三好十郎 「好日」
...(b)わたしは容易に他人の誠意を信ずる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かかる事のみが生活に役立つ誠実な用器を産むからです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...誠に食うのに忙(せわ)しくてこまる...
柳田国男 「木綿以前の事」
...私は、十代の半ばから亡父の代理として、家族や親戚の相談ごとにはかならず首を突っこまされていたおかげか、神妙な顔、誠実な、熱心そうな顔をつくるのが上手だったが、じつはそれはもっともムキになっていないときの表情にすぎないのだ...
山川方夫 「愛のごとく」
...その誠実をこめて...
吉川英治 「新書太閤記」
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