...』それから私(わたくし)は未熟(みじゅく)な自分(じぶん)にできる限(かぎ)りの熱誠(ねっせい)をこめて...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...少くとも三四十日は必要にて誠に早ければ大価値に候...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...誠実にその編述に従事したりとせば...
高木敏雄 「比較神話学」
...彼があくまで誠実で自己をあざむかずにいられるもの...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...仕事には敏活(びんかつ)でないくせに誠実でもなく...
永井荷風 「ひかげの花」
...併し今となっては神田君の誠意をどうしても買うことが出来ない...
中里介山 「生前身後の事」
...この生物線も誠に不思議な放射線であって...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...誠に他愛のない話であるが...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...自分よりもこれら四人のほうがかえって己(おのれ)に誠であると思いついた...
夏目漱石 「三四郎」
...此頃誠太郎はしきりに玉乗りの稽古をしたがつてゐるが...
夏目漱石 「それから」
...いわゆる“ご誠実”というのが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...だれにも知られぬ孤独の中にのみ誠実さを見いだすのだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...その書遺(かきのこ)したものなどを見れば真実正銘(しょうみょう)の漢儒で、殊(こと)に堀河(ほりかわ)の伊藤東涯(いとうとうがい)先生が大信心(だいしんじん)で、誠意誠心、屋漏(おくろう)に愧(は)じずということ許(ばか)り心掛(こころがけ)たものと思われるから、その遺風は自(おのず)から私の家には存して居なければならぬ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...誠実にもなり、立派な人生を送りもしよう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...もっぱら主人に対してのみ忠誠を尽くすようになります...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...なるべく自己批判したり反省したりしないでもよいように一貫して誠実に...
三好十郎 「恐怖の季節」
...(二)誠実であったこと...
矢内原忠雄 「読書と著書」
...自分からも満腔の誠意をもって...
吉川英治 「三国志」
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