...人柄のいい老人の友人同志が面会する所は誠に観物である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...これは誠に悪い傾向であります...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...苟も慎重なる態度を以て、誠心誠意、祖国の人文に貢献せんとの志あらん者は、決して神話学に対して、かくの如く冷淡なること能わざる可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...クリストフが誠実を最も愛してることを感じていたので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その中にこもっていたなんとも言えぬ誠実さが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...はじめは誠一と二人しか子供のおらぬ部落だったが引き揚げ者が家を建てるにつれて友だちも多くなった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...誠に稀に見る逸物である...
中島敦 「盈虚」
...私はただ誠実なる先生の批評家および同情家として奥さんを眺めた...
夏目漱石 「こころ」
...お氣の毒だがお清殿もあの世へ道づれ」瀧山誠之進の岸本誠太郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この親愛に兼ねて恭敬の誠あるに由(よ)るのみ...
福沢諭吉 「日本男子論」
...誠を尽して天命を待つのみ...
福田英子 「妾の半生涯」
...常に不幸であることを肯(がへん)じて以来、僕は誠に幸福だ...
北條民雄 「独語」
...誠に蘭花のように香(かぐわ)しい極みである...
牧野富太郎 「植物記」
...もしや誠に足の立つにはあらずやなど思ひて...
正岡子規 「病牀瑣事」
...それが「やむを得ない矛盾」――つまり人間として誠実に考えた結果として引き起きた矛盾――ならば...
三好十郎 「恐怖の季節」
...出て行けとおっしゃれば――誠 (子供のようにすすりあげる相手が憐れになればなる程イライラして来る)そんな! そんな事を僕は...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...文字に忠誠なばかりに記されざるものを看過し...
柳田国男 「海上の道」
...至誠の発動であるという事は...
夢野久作 「鼻の表現」
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