...「話し方の語調が柔らかくなったね」...
...「上げ調子の語調で喋ると相手に嫌われるよ」...
...「語調を変えると印象が変わることがある」...
...「彼女は語調を上げて驚いたように話した」...
...「語調が合わないと会話が成立しない」...
...そこに語調を強めて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その語調とその感情と共に激越痛烈を極めている...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...軽蔑(けいべつ)をこめた語調(ごちょう)だ...
海野十三 「少年探偵長」
...恐らく間違ってはいないと思います」明智は強い語調で云って...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...ある程度までは」明智は少しも語調をかえないで答える...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...先生は特徴のあるゆっくりした語調で説いて聞かせたが...
太宰治 「惜別」
...てれくさそうな語調であった...
太宰治 「創作余談」
...(語調をかえて)あたらしい鱈のようですけど...
太宰治 「冬の花火」
...キ印(じるし)らしい語調で結んだのであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...物に動ぜぬ弁信法師の語調が...
中里介山 「大菩薩峠」
...もっとも熱心な語調で原さんを口説(くど)いた...
夏目漱石 「坑夫」
...強い語調と眸(まなざし)で...
火野葦平 「花と龍」
...何よりも特異なのは語調の抑揚が夥しく緩漫であるのに引きかへて...
牧野信一 「円卓子での話」
...そんな中へ、おれが、首を突っ込んだら、晴れた空に、黒くもが射すようなものだ――はいってゆきたくねえなあ――とためらって、大凡(おおよそ)、小半ときもそうしていたろうか? その中(うち)に、夕飯がすんだらしいから、思い切って、台どころから、おふくろに声をかけようか――ここで、気を弱くしちゃあ、友だちが、どうなると、決心すると、塀をはなれようとすると、そのとき、妙なひそひそばなしが、ついうしろの方で、きこえたんだ――一てえ、どんな事をいっていやがったと思う?」一四そこまで話して来て、闇太郎の目は、異様にふすぼり、語調はためらい、低(ひく)まるのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その語調に、はじめて、この不思議な存在を認識したであろう武術者たちの目がおに、ありありと、驚異のいろがうかぶ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...この頃の妙な感受性をさけて語調をやわらげようとしてつけたわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...急き込んだ語調でしやべつた...
室生犀星 「汽車で逢つた女」
...業腹(ごうはら)の沸(たぎ)りが息になって洩れたような語調だった...
吉川英治 「新書太閤記」
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