...「話し方の語調が柔らかくなったね」...
...「上げ調子の語調で喋ると相手に嫌われるよ」...
...「語調を変えると印象が変わることがある」...
...「彼女は語調を上げて驚いたように話した」...
...「語調が合わないと会話が成立しない」...
...やはりその語調は私の耳に無惨に響いた...
梅崎春生 「狂い凧」
...そしてまた酔いのため幾分感傷的な語調である...
高見順 「如何なる星の下に」
...直さんかと」「左様でございますか」とおかみさんは語調を改めて...
太宰治 「斜陽」
...」語調をつよめてさう言つた...
太宰治 「道化の華」
...仕方がないんだ」とサモイレンコは語調を強めて早口に囁いたが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...アリョーシャにはその俗な発声と語調の抑揚とは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...語調や素振りの些細な点で...
豊島与志雄 「朝やけ」
...隠れんさい」切迫した語調で...
火野葦平 「花と龍」
...強い語調と眸(まなざし)で...
火野葦平 「花と龍」
...」と郵便局長はここで語調を改めて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この終わりの一言で語調が変わり...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...危険は去りました」と力強い語調でいった...
松本泰 「秘められたる挿話」
...然し何となくその語調に重味のない所などが彼女の亭主としては物足らぬ感じもした...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...殆んど表面には何の反感も現わしていない淡々たる語調で)ありがたいが...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...自分でも制しようのない火を感じている語調だった...
山川方夫 「演技の果て」
...「私の家には娘などおりませんが」「いるから訊くんだ」「それはなにかの間違いです」彼の語調はそこでちょっとよろめいた...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...かれの語調をまねて...
吉川英治 「平の将門」
...最前から、そこに浅酌(せんしゃく)していた天堂一角と九鬼弥助(やすけ)は、お米の後に尾(つ)いて姿を消した啓之助を、実はおかしい方へ推量しているところだったが、彼の語調や、聞き流しのならぬ事実に驚いて、思わず盃を下へおく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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