...「話し方の語調が柔らかくなったね」...
...「上げ調子の語調で喋ると相手に嫌われるよ」...
...「語調を変えると印象が変わることがある」...
...「彼女は語調を上げて驚いたように話した」...
...「語調が合わないと会話が成立しない」...
...仮名遣改定案を制定したる国語調査会の委員諸公は悉聡明練達の士なり...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...その語調は少し変であった...
伊波普猷 「私の子供時分」
...朗らかな語調できり出した...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...それから又、僕はきっと蒔岡家の娘(とう)さんを巧(うま)いこと蕩(たら)し込んで身分違いの結婚をした、と云う風に云われるでしょうが、世間が云うのは構わないとして、啓坊にそう思われるのが一番辛(つら)い、などとも云い、又語調を変えて、でも啓坊の誤解を解くことは到底出来ないから、もうどう思われても仕方がない、本当のことを云うと、奥畑家は僕の主筋に違いないが、僕が実際にお世話になったのは先代の大旦那と、今の旦那(啓三郎の兄)と、お家(いえ)さん(啓三郎の母)だけだ、啓坊はただ旧主の家の坊々(ぼんぼん)であると云うだけで、直接恩を受けてはいない、それは、考えように依っては、僕がこいさんと結婚したら、啓坊は憤慨するであろうが、お家さんや旦那さんは、却って僕がよいことをしてくれたと思われるかも知れない、なぜならお家さんや旦那さんは、多分今でもこいさんと啓坊との結婚に賛成しておられないからだ、啓坊はそうは云わないけれども、僕の見るところではどうもそうだ、などとも云った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...之がそれ自身東洋的な(?)語調や引用を有ち...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...その甘やかすような語調が...
豊島与志雄 「土地に還る」
...その声柄や語調は繁華な下町育の人に特有なもので...
永井荷風 「来訪者」
...不意に語調を更(か)えて...
夏目漱石 「それから」
...突然語調を改めて...
夏目漱石 「門」
...静かな語調でいった...
火野葦平 「花と龍」
...うちの人を助けることが出来たわ」しんみりした語調で...
火野葦平 「花と龍」
...いかつい言葉で屹っと語調を引きしめながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼はその語調以上に寂寥を覚えてゐたであらうことは...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...危険は去りました」と力強い語調でいった...
松本泰 「秘められたる挿話」
...強い語調で詰(なじ)つた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...ふだんよりも語調がユックリしている...
三好十郎 「肌の匂い」
...自分でも制しようのない火を感じている語調だった...
山川方夫 「演技の果て」
...ほんの言葉のつぎ足しに過ぎないような語調で...
吉川英治 「新書太閤記」
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