...「話し方の語調が柔らかくなったね」...
...「上げ調子の語調で喋ると相手に嫌われるよ」...
...「語調を変えると印象が変わることがある」...
...「彼女は語調を上げて驚いたように話した」...
...「語調が合わないと会話が成立しない」...
...興奮した語調で云った...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...何か口の中でモグモグ云いながら人ごみの中へ押入るようにしながら入場券を宇利氏の手へ差しつけるようにして、出口から五間(けん)も向うへ行ったところで後ろを振返って立止っている例の娘のほうを顎で指し、「お、お客さんの荷物を持ってるんですから、と、とおして呉れなきゃア困るですよ」すると宇利氏は、黙ったまま再び案内人を伝さんのほうへ押しやりながら、非常な早さで案内人の手からトランクを取り上げると、伝さんへ、きびしい語調で、「じゃア伝さん...
大阪圭吉 「三の字旅行会」
...あきれた語調ではなかった...
高見順 「いやな感じ」
...急に語調を変えて...
太宰治 「誰も知らぬ」
...てきぱきした語調である...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...烈しい語調なんだ...
豊島与志雄 「椎の木」
...宗助はその時突然語調を更(か)えて...
夏目漱石 「門」
...即ち談話にはずみをつけ、思想に勇気や情趣を与えるところのもの、即ち所謂(いわゆる)語韻、語調である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...訥々(とつとつ)とした語調で...
火野葦平 「花と龍」
...わたしの話を聞いて下さい」金五郎の語調は...
火野葦平 「花と龍」
...大変嬉しいお客様のようね――」と令嬢は同じ語調で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...杉夫 (しっかりした語調で)だけど敏ちゃん...
三好十郎 「樹氷」
...ふだんよりも語調がユックリしている...
三好十郎 「肌の匂い」
...それとなく咎める語調の厭がらせであつた...
室生犀星 「渚」
...斯う云ふことこそ國語調査會などで研究せられて其の結果を公認せられたら宜しいかと思ひます...
森鴎外 「假名遣意見」
...「私の家には娘などおりませんが」「いるから訊くんだ」「それはなにかの間違いです」彼の語調はそこでちょっとよろめいた...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...語調も常のとおりにいった...
吉川英治 「新書太閤記」
...最前から、そこに浅酌(せんしゃく)していた天堂一角と九鬼弥助(やすけ)は、お米の後に尾(つ)いて姿を消した啓之助を、実はおかしい方へ推量しているところだったが、彼の語調や、聞き流しのならぬ事実に驚いて、思わず盃を下へおく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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