...母音を大きく発音することで、話し手の語気や感情が表れることがある...
...終助詞は、文の語気や感情を表現するのに大切な役割を持ちます...
...自分には文学的天分がないと謙下(へりくだ)りながらもとかくに大天才と自分自身が認める文豪をさえ茶かすような語気があった...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...其れには私の冷淡を怨むやうな語気が見えた...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...何と思ったか急にきっぱりした語気で云った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...(語気をつよめて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...老博士は格納庫の火焔(かえん)に、上半身を照らしながら、語気を強めて、「わしは、すでに、この人造島の心臓部を握った...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...寧(むし)ろ冷笑のような語気であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...その語気には父がもはや昂奮してることが明かに見えてゐた...
中原中也 「その頃の生活」
...其時父(ちゝ)は頗(すこぶ)る熱した語気で...
夏目漱石 「それから」
...平岡は矢張(やはり)問題を回避(くわいひ)する様な語気で...
夏目漱石 「それから」
...君が船頭」君にして船頭が務(つと)まるものなら僕にも見番くらいはやれると云ったような語気を洩(も)らす...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...少女は俺の語気に気付かぬ風で...
久生十蘭 「湖畔」
...又文中読者をしてその無学無能を想はしめむとするが如き語気あるを見て...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...皮肉な語気でそう言ったつもりであったが...
夢野久作 「少女地獄」
...――主人は誰か」「織田上総介信長(おだかずさのすけのぶなが)様です」「あの、じゃじゃ馬か」「時に」藤吉郎は、ちょっと、語気をかえて、「つい、私事の余談のみ先に申しあげましたが、今日は、信長の一家臣木下藤吉郎、実はひそかにわが君の上意を帯(たい)してこれへ参りました」「そうか...
吉川英治 「新書太閤記」
...もってのほか語気は荒くなった...
吉川英治 「新書太閤記」
...上杉藩から選りぬいて来た国許侍(くにもとざむらい)! そうだ……そうに違いない』『米沢の剣客か』『隠居の付人に連れて来た者たち』低く――然し、つよい語気で、誰かが、『くそっ』と、呟いたのが風に流れた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...案に相違した師のきびしい語気に...
吉川英治 「親鸞」
...語気にひるみは見せなかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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