例文・使い方一覧でみる「語弊がある」の意味

...いや、さう云つては、まだ語弊がある... いや、さう云つては、まだ語弊があるの読み方
芥川龍之介「世之助の話」

...つまり心を抵当に……といって語弊があるなら良心による貸借で... つまり心を抵当に……といって語弊があるなら良心による貸借での読み方
石川欣一「山を思う」

...叔父が盗まれたというと少し語弊があるが... 叔父が盗まれたというと少し語弊があるがの読み方
伊波普猷「私の子供時分」

...服装（なり）も書生風よりはむしろ破落戸（ごろつき）――というと語弊があるが... 服装も書生風よりはむしろ破落戸――というと語弊があるがの読み方
内田魯庵「斎藤緑雨」

...その作者の頭に映つたイリユウジヨンをいかにして芸術にして表現するかといふ手品――手品と言つては語弊があるかも知れないが...
田山録弥「手品」

...道徳というと色々語弊があるが... 道徳というと色々語弊があるがの読み方
戸坂潤「思想としての文学」

...匿名などと云うから名を匿して何かをたくらんでいるような気がして語弊があるので（尤も「匿名」というのは匿した名前...
戸坂潤「思想としての文学」

...無論こういう言葉には沢山の語弊があるし... 無論こういう言葉には沢山の語弊があるしの読み方
戸坂潤「思想としての文学」

...文学という言葉にもし語弊があるなら... 文学という言葉にもし語弊があるならの読み方
戸坂潤「思想としての文学」

...野性と云うのに語弊があるならば... 野性と云うのに語弊があるならばの読み方
豊島与志雄「蜘蛛」

...同級の或る男に目をつけていた………と云っちゃ語弊があるが... 同級の或る男に目をつけていた………と云っちゃ語弊があるがの読み方
豊島与志雄「道連」

...生活の余暇に出来る――といつて語弊があるならば... 生活の余暇に出来る――といつて語弊があるならばの読み方
中原中也「新短歌に就いて」

...気を引くと云うと語弊があるかも知れん... 気を引くと云うと語弊があるかも知れんの読み方
夏目漱石「吾輩は猫である」

...死を怖れるというと語弊があるが... 死を怖れるというと語弊があるがの読み方
新渡戸稲造「「死」の問題に対して」

...成熟というのには少し語弊があるかも知れぬ... 成熟というのには少し語弊があるかも知れぬの読み方
野間清六「百済観音と夢殿観音と中宮寺弥勒」

...葬ったと言うと語弊があるが... 葬ったと言うと語弊があるがの読み方
野村胡堂「死の予告」

...一体の人生観という奴が私にゃ然う思えるんだよ……思えると云うと語弊があるが...
二葉亭四迷「私は懐疑派だ」

...消極的といふと大いに語弊があるので... 消極的といふと大いに語弊があるのでの読み方
若山牧水「一家」

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