...近隣の壮佼(わかもの)の究竟(くっきょう)なるを四人ばかり語らいぬ...
泉鏡花 「活人形」
......
違星北斗 「北斗帖」
...楽しい語らいの種も尽きず...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...夫婦の語らいはなかった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...あの方は私といつになくお心をこめてお語らいになられ出した...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...どうしてもう一度なりとあなた様のお目にかかってしみじみとお語らいしなかったのだろうと...
堀辰雄 「ほととぎす」
...若者はこの機会に本物の男優や女優と語らい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...その晩のおとく孝助の新枕(にいまくら)を「玉椿八千代までと思い思った夫婦中、初めての語らい、誠にお目出たいお話でございます」云々とまことにいやらしくなく、簡潔の中に一味清純な艶かしさをたたえていて凡手でない...
正岡容 「我が圓朝研究」
...『不動使者陀羅尼秘密法』に、〈不動使者小童子形を作(な)す、両種あり、一は矜禍羅(こんがら)と名づく(すなわち宮迦羅(くがら))、恭敬小心の者なり、一は制迦と名づく、共に語らい難く、悪性の者なり、なお人間悪性の下にありて、駆使を受くといえども、常に過失多きがごときなり〉...
南方熊楠 「十二支考」
...人々は語らいつつ笑いつつ作るのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...楽しく語らい乍ら行く...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...自分が夜籠りしていた荼吉尼天堂の縁で語らい合っていた従者どもの恐ろしい企(たく)らみ事が気にかかって...
吉川英治 「私本太平記」
...海を越えての暗黙なお語らいが疾(と)くより交わされていたはずです...
吉川英治 「私本太平記」
...ひと夜は語らい明かし...
吉川英治 「新書太閤記」
...そうもなるまい」「徳川殿を語らい...
吉川英治 「新書太閤記」
...秘かに語らい合うて来た仲間の殿輩(とのばら)はどうなるか」「政子も考えておりまする」「どう? ……どう考えてか」「落着いてください」「ばか...
吉川英治 「源頼朝」
...まだ眼が狭いというものじゃ」ふたりはそれからもかなり長い間そこに語らい合っていた...
吉川英治 「源頼朝」
...若い女同士の――お通とお吟(ぎん)とが――お互いの薄命でも語らい合っていたのか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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