...近隣の壮佼(わかもの)の究竟(くっきょう)なるを四人ばかり語らいぬ...
泉鏡花 「活人形」
...山の声は甲高い馬子や一行の話声と小鳥のやさしい語らいと...
上村松園 「北穂天狗の思い出」
...或は関翁と打語らい...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...女との語らいは深まる一方だったので...
堀辰雄 「曠野」
...どうしてもう一度なりとあなた様のお目にかかってしみじみとお語らいしなかったのだろうと...
堀辰雄 「ほととぎす」
...だが陽気な語らいが広まり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...その晩のおとく孝助の新枕(にいまくら)を「玉椿八千代までと思い思った夫婦中、初めての語らい、誠にお目出たいお話でございます」云々とまことにいやらしくなく、簡潔の中に一味清純な艶かしさをたたえていて凡手でない...
正岡容 「我が圓朝研究」
...七人かの島へ往かんという者を語らい七艘に乗船し...
南方熊楠 「十二支考」
...笑いつつ語らいつつ安らかに作る...
柳宗悦 「民藝四十年」
...お絹が三次と語らいを止めて茶を汲みに家の中に入る...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...親しげに語らいながら歩いて行ったが...
吉川英治 「上杉謙信」
...城内にある離反(りはん)の者を語らい...
吉川英治 「黒田如水」
...自分が夜籠りしていた荼吉尼天堂の縁で語らい合っていた従者どもの恐ろしい企(たく)らみ事が気にかかって...
吉川英治 「私本太平記」
...海を越えての暗黙なお語らいが疾(と)くより交わされていたはずです...
吉川英治 「私本太平記」
...心の語らいをする友などあれば...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...為憲の父子と語らい...
吉川英治 「平の将門」
...何か語らいながらこっちへ来る男女がある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...心を磨く道の語らいをしてくれた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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