...燕(つばめ)の夫婦が一つがい何か頻(しき)りと語らいつつ苗代(なわしろ)の上を飛(と)び廻(まわ)っている...
伊藤左千夫 「春の潮」
......
違星北斗 「北斗帖」
...山の声は甲高い馬子や一行の話声と小鳥のやさしい語らいと...
上村松園 「北穂天狗の思い出」
...翠帳紅閨(すいちょうこうけい)に枕を並べて比翼連理(ひよくれんり)の語らいに夜の短かさを嘆ずることとはなった...
海野十三 「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」
...ただちにその中山という人の宿を訪れて草々語らい...
太宰治 「盲人独笑」
...玄関に車の横付けになる響きがして何を語らい合っているのであろうか...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...あれほどおむつまじいおん語らいでござりましたから...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...女との語らいは深まる一方だったので...
堀辰雄 「曠野」
...あの方は私といつになくお心をこめてお語らいになられ出した...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...その間に亀その親族のある一亀を語らい当日川の此方(こなた)に居らしめ自分は川の彼方(かなた)に居り各々ラトマル花莟一つを口中に銜(ふく)む事とした...
南方熊楠 「十二支考」
...笑いつつ語らいつつ安らかに作る...
柳宗悦 「民藝四十年」
...お絹が三次と語らいを止めて茶を汲みに家の中に入る...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...楽しく語らい乍ら行く...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...妻の龍代と語らい誓った事もありました...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...城内にある離反(りはん)の者を語らい...
吉川英治 「黒田如水」
...何か語らいながら立ち去ってしまった...
吉川英治 「三国志」
...蜀の玄徳と語らい...
吉川英治 「三国志」
...まだ眼が狭いというものじゃ」ふたりはそれからもかなり長い間そこに語らい合っていた...
吉川英治 「源頼朝」
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