...彼女の誘惑的な魅力には、誰もが惹かれるだろう...
...今日のデザートは特に誘惑的で、ついつい食べ過ぎてしまった...
...あの店のショーウィンドウに誘惑的な商品が並んでいる...
...彼の誘惑的な申し出に、ついつい乗ってしまいそうになった...
...誘惑的な言葉に乗らず、自分の信念を貫こうと思う...
...誘惑的遁走(とんそう)をしているのです...
芥川龍之介 「河童」
...腐った木の上に出た大きな苔のような、誘惑的な、しかし一切の行為を殺す夢想によって害毒された、選ばれた人々の病的な感情の複雑さを平民に強いる事は出来ない...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...恐らくは此の方があれより一層誘惑的な鼻であって...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...誘惑的な想念がたちまち彼を俘(とりこ)にしてしまった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...強力であると共に誘惑的でさえある...
豊島与志雄 「明日」
...誘惑的な挑戦(ちょうせん)的な姿だったが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女は誘惑的なまた真面目(まじめ)な様子をした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お梅の苦々(にがにが)しい面も誘惑的な追想や...
豊島与志雄 「春」
...それは、拒絶の外観をもった、誘惑的な、媚態の一種にすぎなかった...
直木三十五 「ロボットとベッドの重量」
...神経を疲らせ品性を卑しくする、誘惑的な、空しい魅力に富んだ毒...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...誘惑的に平凡な姿をした人生なのです...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...感傷はそのやうに甘味なものであり、誘惑的である...
三木清 「人生論ノート」
...感傷はそのように甘味なものであり、誘惑的である...
三木清 「人生論ノート」
...絶え間なく出入する内外の誘惑的なるものと戦ひ...
室生犀星 「愛の詩集」
...かれらのほうでも決して誘惑的な表情などはしない...
山本周五郎 「思い違い物語」
...女は初めからひどく誘惑的で...
山本周五郎 「風流太平記」
...おみやの口ぶりはやわらかく、誘惑的で、嬌めいていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...頬紅をさしていたそうで……非常に誘惑的で妖艶な眼の覚めるような……ちょっと君等……ちょっと笑わずにいてくれ給え……どうも電話が卓上電話なので……もしもし妖艶とも云うべきものだったそうです...
夢野久作 「暗黒公使」
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