...曾て房州に放浪して、菱花灣畔に、さゝやかなる家を借り、あびきする濱邊に出でて、溌剌たる鮮魚買ひ來りては、自から割き、自から煮て、いと心安き生活を送り、時には伴れだちて、城山の古城址に興亡の跡を訪ひ、延命寺の古墳に里見氏の昔を弔ひ、富山を攀ぢ、清澄山に上り、誕生寺を訪ひ、洲崎辨天にまうで、行き暮れて白須賀灣頭の月に臥し、夜ふけて鋸山上の古寺に白雲と伴ひて眠るなど、形體を波光山影の間に忘れて、虚心江上の白鴎に伴ひし當年の遊蹤、猶ほ昨日の如きに、同じく遊びしもの、今四散す...
大町桂月 「房州紀行」
...巨刹あり、誕生寺といふ...
大町桂月 「房州の一夏」
...先づ誕生寺に詣づ...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
...後の人この地を崇(あが)めて誕生寺と名づけ...
中里介山 「法然行伝」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...ちょうどそこに誕生寺(たんじょうじ)という寺がありました...
夏目漱石 「こころ」
...日蓮の生れた村だから誕生寺とでも名を付けたものでしょう...
夏目漱石 「こころ」
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