...民族の不正なる意志に奉仕することによつて人類に對する奉仕の義務を傷害する權利を認容することではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...民族心理學的乃至民族史的考察の權利を認容することと...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...さうして民族主義の主張が單に我等に一つの規範を與へむとするものであるならば我等は又色々の意味に於いて思想上の民族主義を認容することが出來る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...また逆に物體をば精神を離れて知覺する(すべての人々が容易に認容する如く)...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...また逆に物体をば精神を離れて知覚する(すべての人々が容易に認容するごとく)...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...新しい物理学者は到底越え難いある「不確定」の限界を認容することになった...
寺田寅彦 「野球時代」
...こう明言しておくよ――僕は率直簡明に神を認容するってね...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それでいて断じてそれを認容することができないのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...多くは上流者が下級者の己に接近するのを認容することによって実現されるのだ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...けれども俺は此弁明を直(ただち)に認容することは出来ない...
平出修 「公判」
...諸君は学識深遠なる蛸の存在を認容することが出来るであらうか? 否否否...
牧野信一 「「風博士」」
...これは外国穀物の輸入を制限する政策を認容するもう一つの理由となるであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...寧ろ當然の事として認容する余も...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...男子の遊蕩を寛仮(かんか)して妻妾の併存を認容するのも...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...この画家の態度を認容する現代日本画の手法そのものに当たるのだと承知していただきたい...
和辻哲郎 「院展遠望」
...キリストの復活を認容することのできなかった物質論は今や人類の常識である...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
...かく二つの異なった立場を認容するとき...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...一般の常識が認容するところをふりかざすにある...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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