...もし太陽がアルクトゥルスあるいはベテルギュースと同じ距離にあったとしたら肉眼ではとても認められないであろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...この方面では二葉亭の手腕がまだ少しも認められないで政治家だとも実業家だとも誰にもいわれなかったゆえ...
内田魯庵 「二葉亭四迷」
...雪子の様子に表面何の変ったところも認められないようなものの...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今では活動写真でなくてはその存在を認められないやうな家庭小説などが頻りに批評の的になつてゐた...
田山録弥 「明治文学の概観」
...何らのまとまった観念も認められないほどにその擾乱は激しかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...気の毒とか憐れとかいうような感情の動きは微塵(みじん)も認められないのみか...
中里介山 「大菩薩峠」
...共にそれが認められないだけです...
中里介山 「大菩薩峠」
...何物も道庵を脅(おびやか)しに来たものの形跡を認められない...
中里介山 「大菩薩峠」
...陸地からなるべく船の形を認められないようにとの用心のためなのですよ」駒井は噛(か)んで含めるように説明はするのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...ともになんら異状が認められない...
中谷宇吉郎 「海底の散歩」
...認められないのに...
夏目漱石 「虞美人草」
...実際今の世で彼らは名前には職業として存在するが実質の上ではほとんど職業として認められないほど割に合わない報酬を受けているのでこの辺の消息はよく分るでしょう...
夏目漱石 「道楽と職業」
...警部補が失敗したのにテンプルが成功するとは寸分も認められない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...ルウスの精神鑑定を行ったが別に異状は認められないと言うことだった...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...自身の真実の認められないことで歎(なげ)く源氏を見ては...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...中将は誠意の認められないのに失望して帰ってしまった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...動物の行為の中に認められないというのか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかし芸術家らしい直観も感情もほとんど認められない...
和辻哲郎 「院展遠望」
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