...従って自然科学的考察の対象とはなり得ないような形而上学的宇宙創造論の胚子と言ったようなものが認められないということは観過し難い点である...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...なぜ充分に認められてもいいTが認められないのかという事が...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...この方面では二葉亭の手腕がまだ少しも認められないで政治家だとも実業家だとも誰にもいわれなかったゆえ...
内田魯庵 「二葉亭四迷」
...二葉亭の身にすれば苦辛を認められない不平は道理であるが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...フランスの色彩と認められないどころか...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...死につつ生きるといわれるべき理由が認められないわけである...
田辺元 「メメント モリ」
...その価値は容易に認められない...
寺田寅彦 「鑢屑」
...もはやその本来の顔はほとんど認められない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それが全く認められない程の晩ではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...真と認められないものになりました...
夏目漱石 「創作家の態度」
...常に貴方の愛はなく従って妻としての価(あたい)を認められない私はどんなに頼り少く淋しい日を送ったかはよもや御承知なきはずはないと存じます...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...ルウスの精神鑑定を行ったが別に異状は認められないと言うことだった...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...しかも認められない不遇なものへの弁明なのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...自分の絵が認められないこと...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...舞台上の翁の雄渾豪壮な風格はミジンも認められないが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...しかし芸術家らしい直観も感情もほとんど認められない...
和辻哲郎 「院展遠望」
...中尊における簡素な調和は左右には認められない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...しかし俗人が魚鳥を殺し愛欲に生くることは何の罪とも認められない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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