...それらの星の大多数はその距離の過大なためにその運動が認められないのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...多くの場合に二つの恒星の一方は光輝が弱くて認められない...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...なぜ充分に認められてもいいTが認められないのかという事が...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...知り人のない二人が誰れにも認められないのは...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...最初の構案者たる定岡の筆に成るは僅かに二篇十冊だけであって爾余(じよ)は我が小説史上余り認められない作家の続貂狗尾(ぞくちょうくび)である...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...両者の間に何等の間隙も認められないことは...
豊島与志雄 「或る夜の武田麟太郎」
...気の毒とか憐れとかいうような感情の動きは微塵(みじん)も認められないのみか...
中里介山 「大菩薩峠」
...陸地からなるべく船の形を認められないようにとの用心のためなのですよ」駒井は噛(か)んで含めるように説明はするのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...バルザックからゾラと云う順序を経て今日の仏蘭西(フランス)文学と一様な性質のものに発展しなければならないと云う理由も認められないのであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...実際今の世で彼らは名前には職業として存在するが実質の上ではほとんど職業として認められないほど割に合わない報酬を受けているのでこの辺の消息はよく分るでしょう...
夏目漱石 「道楽と職業」
...殆んど詩壇的に認められないで死んでしまつた...
萩原朔太郎 「名前の話」
...感情と意志の障碍はすこしも認められないことです...
久生十蘭 「ハムレット」
...凡そ何らの傷も外部には認められない事だった...
牧逸馬 「土から手が」
...佐瀬家の親戚としては全く存在を認められない位の私が...
水野仙子 「響」
...いかにそれがこの世において認められないものであっても...
柳宗悦 「工藝の道」
...ほかに何の異状も認められないところを見ると...
夢野久作 「巡査辞職」
...ただ秋篠寺(あきしのでら)の伎芸天(ぎげいてん)や興福寺(こうふくじ)の十大弟子のごとく不自然さの認められないものにおいてのみ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...必然の脈絡が認められない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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