...(若し全然かう云ふ分子を認めない作家があるとすれば...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...勿論(もちろん)著者の筆の巧妙をも認めないわけには行かない...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...悪いことをしているとは認めない...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...恐らく知識が歴史的に(原始状態から文化状態へ)推移・展開発展するということを認めない人はいないだろう...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...一般に弁証法そのものをも認めない処の高橋里美教授の全体――絶対静止・絶対無――なるものも...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...存在論的範疇は始めから主客の対立を認めない立場に立つ...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...快楽の道具か党派の武器としてしか思想を認めない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...駒井がいまさら認めないわけにはゆきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分はこれ以上同じ問題に就(つ)いて考へる必要を認めない...
夏目漱石 「点頭録」
...健三はまた自分を認めない細君を忌々(いまいま)しく感じた...
夏目漱石 「道草」
...精神的な深さが非常に必要であることを認めないからである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...だからこの俺を呼びつけたんだ」「じゃあ、否定しないのですか、つまり――」「テンプルさん、俺は何も否定しないし、何も認めない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...俺は認めないぜ」「よこせ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...些(いささ)かの価値も認めない女たち...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...……もう一つは女を犯人と認めないで行く道……...
夢野久作 「暗黒公使」
...その必要を認めないというのがいたね...
横光利一 「旅愁」
...自由な恋愛から生れる結婚などは認めない...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...神の存在を認めないのではなく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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