...開闢論に関する問題を論ずるに当って物質が突然に成立したものと仮定する学者たちがいずれもその物質系統に時間的終局を認めないのは妙なことである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...あれを不自然と思うのはあのうちに滑稽の潜んで居る所を認めないで普通の小説のように正面から見るからである...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...どんなことがあっても彼女は決して深く巧んだ悪気のある女とは認めないが...
近松秋江 「黒髪」
...眼前の物体の光学的影像がちゃんと網膜に映じていてもその物の存在を認めないことはある...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...併しリッケルトがこの概念を用いている立場そのものは之を認めない...
戸坂潤 「科学方法論」
...彼の立場の第二歩を吾々は認めないわけには行かない...
戸坂潤 「科学方法論」
...フランスの法廷は情状の酌量を認むるがイギリスの法廷は死をしか認めないある災厄のうちに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...認めないわけにはゆきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...その男が必要と認めないではいられなかったと思われる...
中里介山 「大菩薩峠」
...健三はまた自分を認めない細君を忌々(いまいま)しく感じた...
夏目漱石 「道草」
...前に私が述べた文学理論に二つ以上の流派を認めないといふ主張と矛盾し...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...若しこのイデオロギーに對して人間學が有する重要な意味を認めないならば...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...宗教の必要を認めないのに...
森鴎外 「かのように」
...急病の為めだとも認めないらしい...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...ほんのちょっぴりしか認めない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々は尖鋭なもの・技巧で誇張されたもの・でなければ優美と認めない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...認めるか認めないかの二つの岐(わか)れ路(みち)しかないだろうが...
柳田国男 「海上の道」
...自由な恋愛から生れる結婚などは認めない...
吉川英治 「死んだ千鳥」
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