...又只管(ひたすら)彼女に智力と天才とを認むるばかりで女子の天性を覚醒することをあやまるが如き男子も等しく彼女に協(かな)はざる者である...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...最初の構案者たる定岡の筆に成るは僅かに二篇十冊だけであって爾余(じよ)は我が小説史上余り認められない作家の続貂狗尾(ぞくちょうくび)である...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...実力が認められるまではそのみじめさを我慢しなければならなかった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...もっと認められてもよいと思う...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...さまざまな左傾度の社会主義者といった面々の誰かがそれを認めようとしないだろうから...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「ファシズムとは何か」
...はっきり認識することが出来るでしょう...
谷譲次 「踊る地平線」
...その業績として世間一般に広く認められているものはないようである...
寺田寅彦 「教育映画について」
...彼は心ならずもこれを識認せり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...実在の認識をば社会的与件に従って...
戸坂潤 「科学論」
...併し偶然の客観的な存在を認めないような唯物論は機械論のことで...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...どういう事情があって一体認識の権利が発生するのかである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...嘘(うそ)をついてる者のあるのを認めて駭然(がいぜん)とした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そこから眼が消失せたのを認める...
中井正一 「生きている空間」
...この形而上学的認識への突入を...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...隅の方の椅子から夫人がしずかに立ち上って私に軽く会釈するのを認めた時には...
堀辰雄 「窓」
...ゆえに秋田ブキは必ずしも大形のものばかりとは限らない事を吾々はよく認識していなければならない...
牧野富太郎 「植物記」
...誠意の認められる昔の恋人に御息所は斎宮のことを頼んだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...実現の可能性もあまり認められない程度のものなんだが」と主馬は云った...
山本周五郎 「山彦乙女」
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