...この復讐といふ性質を否認して...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...一度そこをはなれてその外の世界を見る事無しに自分の世界を正当に認識する事のいかに困難であるかという事実の一例にはなると思う...
寺田寅彦 「断片(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...花弁の細胞の一つ一つから出る生命の輝きを認めるような気もする...
寺田寅彦 「病室の花」
...却って実在の具象的な諸認識...
戸坂潤 「科学論」
...お互に認識しあう機会は永久に去ったかとあきらめてたら夜の十一時になってひょいと目をあいた...
中勘助 「母の死」
...陸地からなるべく船の形を認められないようにとの用心のためなのですよ」駒井は噛(か)んで含めるように説明はするのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...鼠の巣になっていることを認めると...
中里介山 「大菩薩峠」
...最も鋭敏に動くものはその眼であろうと彼は疾(と)くに認めていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...松前屋三郎兵衞を殺した下手人――平松源左衞門の罪状を細々(こま/″\)と認めてあつたのは何んといふ皮肉でせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかも僕の見て来た認識者とは...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...それは認めてやってもいい」あたしはそれに飛びついた...
久生十蘭 「だいこん」
...いかに逆説めいて人類のまず最も先入観のない認識に反していても...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...多かれ少なかれ芸術的価値を認めるのは何故であらうか?こゝに一元論をもつては解釈しがたい謎がある...
平林初之輔 「政治的価値と芸術的価値」
...彼女がきふに土手を降り始めるのを認めた...
堀辰雄 「水族館」
...新カント派の認識論的立場に止まらないで形而上学に行くという傾向が非常に根強く存在していたのである...
三木清 「読書遍歴」
...漸次に認識を獲得してゆくことは可能である...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...こうした人の価値を認めて愛する良人(おっと)のないはずはない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...知名の学者にして斯(かく)の如き事実の有り得べきことを認め居る者も少からざるやう相見え候...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
便利!手書き漢字入力検索