...この作品から得た上述のイメージを書き誌すだけに止める...
豊島与志雄 「文学以前」
...茲に誌すにも及ぶまい...
豊島与志雄 「別れの辞」
...豊前豊後の国境を誌す石塚があり...
中原中也 「夏」
...私の是から書き誌す事柄は他人の罪悪を発(あば)かんとする密告書でも無ければ...
西尾正 「陳情書」
...日記はわたくしの自由の時間に誌すことを……」「一切を賭けよう...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...――大森と五反田と小田原のことを誌す余裕がなくなつた...
牧野信一 「交遊記」
...或る必要を覚えるので余儀なく誌すのであるが――...
牧野信一 「心象風景」
...書き誌すそばから...
牧野信一 「ゾイラス」
...同じく単に無言の健在の意を知らせるだけのつもりで自分の名前を誌すと...
牧野信一 「南風譜」
...これを誌す客である...
牧野信一 「東中野にて」
...誌すと酷く大袈裟な感だが...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...この僕のフエンシングに就いての幾つかの息苦しいエピソードを誌すつもりでペンを執りましたが...
牧野信一 「僕の運動」
...これを誌すだけでも相当の退屈を味つた...
牧野信一 「貧しき日録」
...実際学校へ出す日誌には決して誌すことの出来ない多くの日を過した...
牧野信一 「貧しき日録」
...日記さへも誌すことのなき有様だつた...
牧野信一 「武者窓日記」
...こんなことを何も僕は決して誇り気に誌すわけではないのであるが...
牧野信一 「ライス・ワッフルの友」
...(昭和二十七年四月九日 都ホテルにて誌す)草の実抄第七巻「みちのくの巻」が出来たのをひもどきながら...
吉川英治 「随筆 新平家」
...取立ててここに誌すほどな発見もその中にはなかった...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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