...彼は洋服を上等な布地でつくることに誇りをもっていて...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...そしてわたしはオラトリオを聴きに都に出かけたわたしの知合いを気の毒さと同じぐらいの誇りをもって思いだした――思い出すことがあるとすれば...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...五百年前に生活したものはその生活に誇りをもっていたであろうが...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...「私をもっていることに十分誇りをもっていて下さい」とでも言いそうな葉子と二人きりで...
徳田秋声 「仮装人物」
...お前は此の頃よくねむる朝もなかなか目が覚めない若いお前には深いねむりが必要なのだお前よお前は母の手に返ってきた日本が敗けたときお前はわたしの子供となったお前が生まれたときはじめてねむったあの時の母子のようにわたし自身によって生まれた子供として母の誇りをもって抱くことのできる何と言う喜びぞわたしは乳をしぼった出ない乳をしぼり...
中野鈴子 「お前は此の頃よくねむる」
...多分の誇りをもって...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
...という誇りをもって――勝川のおばさんという名と一所に出るのは佐兵衛さんと...
長谷川時雨 「勝川花菊の一生」
...最大な誇りをもって...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...〈独逸人はじぶんの国が敗けたことに病的な誇りをもっている...
久生十蘭 「だいこん」
...それらの人々の子は誇りをもって父を語ることこそ自然である...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...誇りをもっていらっしゃるでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ひいては民主主義国民がその基本的人権と共に誇りをもっていだきうる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼は自分の容貌に大きな誇りをもっている...
山本周五郎 「季節のない街」
...誇りをもって任に当った...
吉川英治 「新書太閤記」
...きのうまでの平家与党たる誇りをもって...
吉川英治 「随筆 新平家」
...自己の生命に充実と誇りをもって地上を飾っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...武蔵と、なにか縁故のある者か」「あるんだろ」「従兄妹(いとこ)か」「ううん」「妹か」「ううん」「じゃあ、なんだ」「すきなんだよ」「誰が」「お通さんが、おいらの、お師匠様を」「恋人か」「……だろう?」「すると、武蔵はおまえの先生というわけか」「うん」これは、明確に、誇りをもって、うなずいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...堺商人の誇りをもって...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索