...豊吉だけ誇りかに手を挙げた時は...
石川啄木 「二筋の血」
...それは出来なかったのです」私は自分の慎みをいくらか誇りかにいうと女主人はそんなことは無用のことだというように...
近松秋江 「霜凍る宵」
...その活溌有為にしてしかもその大胆行険の気象に富むがごときは吾人がかつ誇りかつ羨むところのものなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
......
富永太郎 「原始林の縁辺に於ける探険者」
...誇りかな香りを放つ髪...
富永太郎 「俯瞰景」
...いやしくも「差」あるならばそれは誇りか諦めかを意味する...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...この調練師(ならして)は誇りかに...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...人道主義的誇りからも...
中谷宇吉郎 「老齢学」
...さうよ!」と美女は誇りかに語を継いだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...誇りかにあたりへ眼を配りながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...やをら誇りかに両手を腰につがへて前へ進み出るなり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...その母に似てつやもかさも人目をおどろかす赤く黄ろい髪のために母よりももっともっと人目を驚かすだろうとマルグヴェンは誇りかに微笑した...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「髪あかきダフウト」
...新婚の血衣を誇りかに持ち廻る等々...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...誇りかな気分を味わうのであった...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...むしろ誇りかに頷いた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...誇りかに閃めき透り初めた...
夢野久作 「二重心臓」
...婦人の観客(くわんかく)が上衣(うはき)を脱いで肉色(にくいろ)の勝つた胴衣(コルサアジユ)の美しいのを誇りかに見せるのは大阪風に似て居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...彼女らしい誇りか潔癖かであったとみえる...
吉川英治 「私本太平記」
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