...誇らかにながめやった...
芥川龍之介 「偸盗」
...獅子退治の女勇士が誇らかにみえをきった...
江戸川乱歩 「影男」
...止り木のうえに立った朝の雄鶏のように昂然(こうぜん)と誇らかに歌うのだ――たとえわたしの隣人たちを目醒ますだけであろうとも...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...弟ながらもどんなにそれを誇らかに考えていたか知れません...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...その金髪をいかにも誇らかに念入りに肩の上に振り分けてやったりしながら...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...日本の近海を誇らかに漫歩する...
豊島与志雄 「書かれざる作品」
...まず内心に咲き乱れてる花に誇らかに酔って...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...とアイルランド人は誇らかに云う...
豊島与志雄 「愉快な話」
...誇らかに雷電に対しても答え返す...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分自身も……」罹災を免れ家も壊されなかつた中年女は誇らかに嘯くのだが...
原民喜 「火の唇」
...自分自身も……」罹災を免れ家も壊(こわ)されなかった中年女は誇らかに嘯(うそぶ)くのだが...
原民喜 「火の唇」
...その秘書はKの突進によって誇らかに構えた姿勢をとってはいられなくなるようにたえずおびやかされ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...モビロイルのブリキ罎(びん)を僕の目の先に誇らかに突きつけた...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...ガス会社やも出来ていてよその土地から来たものということを誇らかに身辺に漂わしている細君連が室積の町やバスの中に居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...だれも皆誇らかに汗を拭(ぬぐ)い拭い帰って行った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あのお方の佗しかった一生の晩年を飾るアーチの菊の役目をして誇らかに生きていきとうございます...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...正しき伝統と品位とを誇らかに尊重してゐなければならなかつた...
横光利一 「静かなる羅列」
...勅使いたる――と聞いて、将軍呼延灼(こえんしゃく)は副将の韓滔(かんとう)をつれ、みずから立って、これを陣門に出迎え、かつ戦果の報告では、「賊どもの生け捕り五百余人は、不日なお宋江、呉用、晁蓋(ちょうがい)らの賊首を搦(から)め捕(と)ッた上で、あわせて都へ送り、都門大衆の中において、首斬ッてごらんに入ればやと存じております」と、誇らかに述べた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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