...イカバッドはそのような馬には誂(あつら)えむきの男だった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...まだお誂へが來ない...
石川啄木 「病院の窓」
...今度お誂(あつら)へになるのは...
薄田泣菫 「茶話」
...扨てお誂へはと聞いて居るとしんじよとやらの椀盛にゆばの甘煮とやらでやれ/\と思つて失望を重ねて居る矢先酒とあつたので俄に勇氣を恢復したやうに覺える...
高濱虚子 「俳諧師」
...そうお誂(あつら)え向きに行ってくれたら仕合せであるが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...船が彦根を出るとボーイに誂らへて置いた辨當が出來たので...
近松秋江 「湖光島影」
...」と言って食物屋(たべものや)で飯を食うとき銚子(ちょうし)を誂(あつら)えてお庄にも注いでくれた...
徳田秋声 「足迹」
...弁当を誂(あつら)え...
中里介山 「大菩薩峠」
...あるいは誂えの暦である...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...代助はつい車(くるま)を誂(あつら)へて置くのを忘れた...
夏目漱石 「それから」
...矢を誂えたのは意外にも跡部満十郎...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次には誂(あつら)へ向でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誂向(あつらいむき)ですぜ...
野村胡堂 「身代りの花嫁」
...まことにお誂向(あつらへむき)の新規ななぐさみであつた...
水野仙子 「嘘をつく日」
...二人で思い切り御馳走を誂(あつら)えて...
夢野久作 「少女地獄」
...細工物でも誂(あつら)えてくれとでも申すのか」「それもございますが」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...念仏門を誂謗(ひぼう)した...
吉川英治 「親鸞」
...そうしたお誂えむきの事件はまことに少ないのだから...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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