...矢張(やは)りはるばる京(きょう)に誂(あつら)えたように記憶(きおく)して居(お)ります...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...」「お誂(あつら)え通り...
泉鏡花 「婦系図」
...そう云うものを特別に誂えると...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...なおさらお誂(あつら)え向きだと云う訳です...
谷崎潤一郎 「途上」
...思ひ思ひに三脚を立てゝ御誂向の瀧を撮影する...
寺田寅彦 「伊香保」
...お庄に近所で鮨(すし)を誂(あつら)えさせ...
徳田秋声 「足迹」
...丁度誂(あつら)えたように十五夜のまん丸な月が其上に出て居た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...蕎麦屋に入って天麩羅(てんぷら)を誂(あつら)え断られて訝(いぶか)し気な顔をするものも少くない...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...陣取りには誂(あつら)え向きであった...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...「万ず研究御誂え所とささやかなる看板を掲げ...
中谷宇吉郎 「霜柱と白粉の話」
...俥(くるま)もすでに誂(あつら)えてありますから」母は何とも云わずに自分の顔を見た...
夏目漱石 「行人」
...代助はつい車を誂(あつら)えて置くのを忘れた...
夏目漱石 「それから」
...尖端には誂向(あつらえむき)の釘がありますから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さかなは好物の蒲燒を表町のむさし屋へあらい處をとの誂へ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...大工にも棺槨(かんかく)を誂(あつら)え...
宮崎湖処子 「空屋」
...二十三とうとう女がこれから馬車を誂(あつら)えに...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...君等のお誂(あつら)え向きに饒舌(しゃべ)ればね……ウッカリすると社会主義者の汚名を着せられるかも知れないが...
夢野久作 「爆弾太平記」
...ここはお誂(あつら)えむきだ」と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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