...こん度お誂えになるのは...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...サイモンヅの訳したベンベニュトオ・チェリニーの自叙伝とは西洋(むこう)に誂えて取ったものであった...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...全く誂え向きに水甕はそこにありました...
豊島与志雄 「水甕」
...客は誂(あつら)えた酒肴(さけさかな)のあまりに遅い事を憤り...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...先ほど誂えた初茸(はつたけ)の吸物もまたは銚子(ちょうし)の代りさえ更に持って来ない始末である...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...虜にするには誂(あつらえ)むきだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...御寿司(おすし)を誂(あつら)えて御夕飯の代りに上げました……」草平君は平生(ふだん)から崖崩れを恐れて...
夏目漱石 「思い出す事など」
...それにすぐ腐(わる)くなるんでね」「わたしもいつか大磯(おおいそ)で誂(あつら)えてわざわざ東京まで持って帰った事があるが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...昼頃から誂(あつら)えたようなショボショボ雨になったでしょう」「フーム」「尾久の友達が前から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...晝頃から誂(あつら)へたやうなシヨボシヨボ雨になつたでせう」「フーム」「尾久の友達が前から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...誂(あつら)へたやうな見越しの松...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ラムネが貰(もら)へるなら姉さん下へさういつて下されといふ故兼吉すぐに廊下に出て降口(おりぐち)より誂(あつら)へるを...
森鴎外 「そめちがへ」
...湯島花街(ゆしま)あたりからの誂えなどもひっきりなしにあるようになった...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...お誂(あつら)えむきだ」「そりゃあよかった」「合の手ぴったりだ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...お誂(あつら)えもない...
吉川英治 「大岡越前」
...念仏門を誂謗(ひぼう)した...
吉川英治 「親鸞」
...誂(あつら)えられていた一領の鎧を...
吉川英治 「平の将門」
...その年(とし)に日本(につぽん)に來(き)た唐船(とうせん)に誂(あつら)へて火鼠(ひねずみ)の皮衣(かはごろも)といふ物(もの)を買(か)つて來(く)るように頼(たの)みました...
和田萬吉 「竹取物語」
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