...一番御誂(おあつら)えの場所なのですが...
芥川龍之介 「報恩記」
...『お誂へは?』と反歯(そつぱ)の女中に問はれて...
石川啄木 「病院の窓」
...誂へた辨當が遲いと言つて給仕に劍突(けんつく)を喰はせることもない...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...あまりお誂向(あつらえむ)きすぎるじゃありませんか...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...ここに倭建の命「いざ刀合(たちあ)はせむ」と誂(あとら)へたまふ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...極品(ごくひん)の誂物(あつらへもの)は其品(しな)に能(よく)熟(じゆく)したる上手をえらび...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...構外へ出て人力車(くるま)を三台誂(あつら)えた...
徳田秋声 「足迹」
...かかりつけの洋服屋へ寄って服を誂えた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...特別誂(あつら)えに出来ているということを...
中里介山 「大菩薩峠」
...亡妻のために立派な石碑を誂(あつら)えた...
夏目漱石 「永日小品」
...「明日までに納める誂物(あつらえもの)があるから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誂(あつら)へ物...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どこかへ晝飯を誂へたらしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まもなくそこを捜索してお誂(あつら)えの壜(びん)を持って来て...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...それにしても山中は山中に相違のないその静かな環境はピノチオをぢさんにはまことにお誂へ向きの隠れ家かと拝見された...
三好達治 「オルゴール」
...私はソンナ実例の中でも特別誂(あつら)えの標本ですからね...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...誂(あつら)えたように...
吉川英治 「宮本武蔵」
...誂(あつら)え向きな晩を...
吉川英治 「無宿人国記」
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