...それは予がこの話の初まる前に給仕に誂へさしたものであつた...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...義理にうどんを誂(あつら)えれば...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...と誂(あつら)へると...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...こりゃ卓子(テーブル)のでかいのを誂(あつら)えなくちゃいけねえ」「この室が...
海野十三 「空襲葬送曲」
...こんなお誂(あつら)え向きな話は...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...晩年わざわざ繪具屋に卓上畫架を誂らへてこしらへさせ...
小穴隆一 「二つの繪」
...ここに妾に誂(あとら)へて曰はく...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...客の特別の誂(あつら)えだといって...
徳田秋声 「仮装人物」
...あまり誂え向きなことではないだろう...
戸坂潤 「読書法」
...これほどお誂えむきの衣裳がほかにあるもんじゃありませんよ! ただその下着だけは...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...丁度お誂え向だね...
豊島与志雄 「白血球」
...まだ誂(あつら)えていない...
夏目漱石 「虞美人草」
...それにすぐ腐(わる)くなるんでね」「わたしもいつか大磯(おおいそ)で誂(あつら)えてわざわざ東京まで持って帰った事があるが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...生濕(なまじめ)りの庭には誂(あつら)へたやうに足跡があつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...香以は丸利に誂(あつら)えて数十箇を作らせ...
森鴎外 「細木香以」
...ラムネが貰(もら)へるなら姉さん下へさういつて下されといふ故兼吉すぐに廊下に出て降口(おりぐち)より誂(あつら)へるを...
森鴎外 「そめちがへ」
...湯島花街(ゆしま)あたりからの誂えなどもひっきりなしにあるようになった...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...全くこちとらにはお誂向きでさあね』『フム...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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