...落合貞次郎は附加随行の所為として刑法同条末段に該当する軽罪...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...おしら神が最初カギ形の木の枝であつたのが次第に生長して人の形を取るやうになつたことは柳田氏の該博な研究に依つて明かとなつた...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...本日該地より関係各方面へ入電ありたりというロアンダ滞在ロイテル通信員よりの特電なのであった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...該書の著者は、「此一条は戯場の作り狂言のようなる事なれども、然(さ)にあらず、我が知音中村何某(なにがし)、其の時は実方(みのかた)津(つ)の藩中に在る時の事にて、近辺故現に其の事を見聞して、よく覚え居りて具(つぶさ)に咄せし珍事也」と云って、此の話の事実であることを証明しようとし、其の事件のあった年号まで明記して、「文化八年の冬の事と覚えし由」などと云っているが、どうやら此の話は日本種でないような気がするが、ちょっと原話が思い出せないから、其の考証は後日に譲って伊勢の話として云ってみよう...
田中貢太郎 「雁」
...若し同國政府にして該遭難海員を受領する事を拒絶せば...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...蓋し該連盟は、思想動員・文化動員・の、最も大きな機関となろうとしているらしいからであり、そして之が旧来の思想統制・文化統制・の、最後の統一的な推進の発展段階だと見られるからだ...
戸坂潤 「思想動員論」
...つまり恰も何等かの何々「精神」が高唱されねばならぬ時期に該当するのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...該マドレーヌ氏は実はジャン・ヴァルジャンという男であり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...西洋詩家の所謂散文詩に該當するわけである...
萩原朔太郎 「宿命」
...最近当該書式を売りましたか」「最近八ヶ月間で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...也該速巴阿禿児(エスガイパアトル)の志を起した平野じゃないのか...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...これ以下は第七章に該当する...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...学薄うして該通ならず...
南方熊楠 「十二支考」
...自分は編輯責任者として尊厳冒涜という条項に該当するのだそうである...
宮本百合子 「刻々」
...寧ろ今いふチクワが是に該當する...
柳田國男 「食料名彙」
...辞令の出たとき当該老職にきいてみた...
山本周五郎 「百足ちがい」
...事件前より該曲馬団に関し...
夢野久作 「暗黒公使」
...全力を挙げて該(がい)事件の調査に着手致しました私も...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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