...露西亜の官民の断えざる衝突に対して当該政治家の手腕器度を称揚する事はあっても革命党に対してはトンと同感が稀(うす)く...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...該(がい)監視哨の位置より更に南南西約五キロメートルの空中を...
海野十三 「空襲葬送曲」
...幕府の軍艦にて咸臨丸(かんりんまる)は長崎滞泊中は該艦に乗組の医官無くして...
関寛 「関牧塲創業記事」
...――b.彼は當該官廳に交渉する...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...日本語では必ずそれに該當する動作語法を用ひないと日本語として妙になります...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...該書(がいしょ)の巻頭にも断(ことわ)って置いた通り...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...処が該法案は「怪文書」を取締ると称して「流言浮説」の取締りの法文を決めようとする...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...現在果して誰々がこの所謂専門的な文芸批評家(総合的な?文芸批評家は云うまでもない)にさえ該当し得るかを...
戸坂潤 「思想としての文学」
...――「ヘヒト氏は、著者のあらゆる権利と理由と訴権とを取得し、該作品を、いかなる形式においても、自己の利益のために、出版し、発行し、翻刻し、印刷し、翻訳し、貸与し、販売し、音楽会、奏楽珈琲店、舞踏会、劇場、などにて演奏させ、いかなる楽器にも、または言葉を付加することにさえ、作品を変更して、それを発行し、ならびにその表題を変更し……云々(うんぬん)、云々、の権利を、一手に有するものなり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...当該課目以外の智識が全然欠乏しているからである...
夏目漱石 「作物の批評」
...名だけで該当者をえらびだすというのはほとんど不可能に近かった...
久生十蘭 「ノア」
...年間数千ポンドの高収入が当該商社から定期的に届いていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...元来該樹の支那の本名は樗であって一名を臭椿(これは椿(ちん)の一名なる香椿に対せしめた名)と称する事は支那の書物によく書いてある...
牧野富太郎 「植物記」
...どういうものか頼儀は初めから頼該に愛を感じなかった...
山本周五郎 「新潮記」
...高松の左近頼該にあてて水戸到着の模様を書き送った...
山本周五郎 「新潮記」
...頼該に呈出する覚書ができあがった...
山本周五郎 「新潮記」
...然るにそれより二年後の昨年度に於て該(がい)牝馬を普通の乗馬と交尾せしめたるに...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...その該博(がいはく)に驚いて...
吉川英治 「新書太閤記」
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