...人々が私を一生懸命見詰る有様によって...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...舌がたちまち縮んで咽喉(のど)へ声の詰る処へ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...そうでなければ馬め自身が行詰るところまで行って...
中里介山 「大菩薩峠」
...芋が食道を通り越すまでは呼息(いき)の詰る恐れがある...
夏目漱石 「坑夫」
...と語り来つて感慨に堪えざるものゝ如く凝乎(ぢつ)と手中の写真を見詰るので...
楢崎龍、川田雪山 「千里の駒後日譚拾遺」
...息詰るような瞬間...
久生十蘭 「魔都」
...詰る所は新旧両夫婦相触るゝの点を少なくすること至極の肝要なり...
福沢諭吉 「新女大学」
...詰る所(とこ)私(あたし)はお金で如何(どう)にでもなると見括(みくび)ったんでしょう...
二葉亭四迷 「平凡」
...」母は更に切り口上で父に詰ると...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...」とあべこべに如何にも無礼を詰るやうに叱つた...
牧野信一 「父を売る子」
...お前俺の女房になってくれるか?お妙 ……(のどが詰る)……あい...
三好十郎 「斬られの仙太」
...或人は進歩がないと詰るかも知れぬが...
柳宗悦 「和紙の教へ」
...いつかはゆき詰るのが当然ですから」「まったく...
山本周五郎 「新潮記」
...胸さきの詰るような気持で...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...詰るところ天一坊の悪事は摘発され...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...斧田は向い風に息が詰るとみえ...
山本周五郎 「風流太平記」
...それは詰るところ無用の努力であった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...矢代だけは一寸心が詰るように由吉の話を聞いていた...
横光利一 「旅愁」
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