...人々が私を一生懸命見詰る有様によって...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そんなことは氣の詰るものでせうよ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...そして息詰るこの醉ひの苦しみはやがて又この現在の煩悶の苦しみであつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...無礼を詰る気持にはなれなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...行詰る野路の小川や茨咲く桃葉跳び越さむには...
大町桂月 「狹山紀行」
...面白いお話を聞かせて戴きましょう」道度は息詰るような気がして顔をまっすぐにすることができなかったが...
田中貢太郎 「黄金の枕」
...詰らんと言つて議論をするだけそれだけ詰るのである...
田山録弥 「西鶴小論」
...小姓二人は直に世子の居間へ前の如く詰るのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...兄は詰るやうに云つた...
南部修太郎 「疑惑」
...とはいえ用捨(ようしゃ)なく生活(ここう)の代(しろ)は詰るばかりである...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...自分が行き詰るとは...
牧野信一 「裸虫抄」
...科学も科学としては行詰るところから哲学は始まる...
三木清 「哲学入門」
...うっと喉(のど)へ声の詰るのが聞えた...
山本周五郎 「追いついた夢」
...詰るところ彼自身の学問に対する良心と...
山本周五郎 「落ち梅記」
...詰るところ天一坊の悪事は摘発され...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...思いもよらぬ火花の散り砕けた後の静けさを見る思いで二人の言葉は詰るのだった...
横光利一 「旅愁」
...視ているものらは息詰る瞬間の切迫さで皆黙った...
横光利一 「旅愁」
...どうにもならないやうに行き詰ることが屡々である...
吉川英治 「折々の記」
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