...息詰るような沈黙を見せている...
海野十三 「空襲下の日本」
...無礼を詰る気持にはなれなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...お作は何とはなし気が詰るような思いであった...
徳田秋声 「新世帯」
...資本主義的消費生活が行きづまると考えられる限りモダーニズムは行き詰る...
戸坂潤 「思想としての文学」
...息が詰るばかりで...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...と語り来つて感慨に堪えざるものゝ如く凝乎(ぢつ)と手中の写真を見詰るので...
楢崎龍、川田雪山 「千里の駒後日譚拾遺」
...真に息詰るような数秒間でした...
浜尾四郎 「死者の権利」
...其中(そのうち)に曖昧(あやふや)な処に出会(でっくわ)してグッと詰ると...
二葉亭四迷 「平凡」
...ウツ! と息詰ると同時に両掌を重ねて鼻と口を力一杯に圧えた...
牧野信一 「剥製」
...自分は此の一節を讀んで息が詰る程感嘆した...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...京表から先生及び拙藩の藩論を一身に帯してハルバル下ってきた使命をここで打捨てられる積りか? ……どうだ! (言われて加多ウムと言って言句に詰る)ハハハ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...いつかはゆき詰るのが当然ですから」「まったく...
山本周五郎 「新潮記」
...息ができないじゃないの」「息詰る恋さ」彼は笑った...
山本周五郎 「風流太平記」
...斧田は向い風に息が詰るとみえ...
山本周五郎 「風流太平記」
...おもんちゃん」息詰るような声でおせんは云った...
山本周五郎 「柳橋物語」
...『久し振りうちに帰って、嬶(かかあ)珍らしさに出て来ない』と云われたくないために、こうした見得を張ったもので、詰るところ、こんな江戸ッ子の負け惜みが直接の産児制限となったわけだ...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...息詰るほどドキッとさせられた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そのために間隔が詰るのである...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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