...詰る所現内閣を信任せずとの意に歸する乎と述べしに島田氏は唯靜に然りと答へて微笑しつゝ拍聲手裡に壇を下り...
石川啄木 「雲間寸觀」
...無礼を詰る気持にはなれなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...お作は何とはなし気が詰るような思いであった...
徳田秋声 「新世帯」
...兄は詰るやうに云つた...
南部修太郎 「疑惑」
...ギッシリ詰ると、自然よく受ける...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...世情セッパ詰る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何となく息詰る思ひに打たれた...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...」とあべこべに如何にも無礼を詰るやうに叱つた...
牧野信一 「父を売る子」
...ウツ! と息詰ると同時に両掌を重ねて鼻と口を力一杯に圧えた...
牧野信一 「剥製」
...それに……(行詰る)間...
森本薫 「華々しき一族」
...いつかはゆき詰るのが当然ですから」「まったく...
山本周五郎 「新潮記」
...早晩ゆき詰るのは明白であった...
山本周五郎 「竹柏記」
...せっぱ詰ると暴徒になった...
山本周五郎 「花も刀も」
...『久し振りうちに帰って、嬶(かかあ)珍らしさに出て来ない』と云われたくないために、こうした見得を張ったもので、詰るところ、こんな江戸ッ子の負け惜みが直接の産児制限となったわけだ...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...空気も息詰るようだし...
横光利一 「欧洲紀行」
...思いもよらぬ火花の散り砕けた後の静けさを見る思いで二人の言葉は詰るのだった...
横光利一 「旅愁」
...矢代だけは一寸心が詰るように由吉の話を聞いていた...
横光利一 「旅愁」
...ある時は息の詰る様に...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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