...人々が私を一生懸命見詰る有様によって...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...詰る所現内閣を信任せずとの意に歸する乎と述べしに島田氏は唯靜に然りと答へて微笑しつゝ拍聲手裡に壇を下り...
石川啄木 「雲間寸觀」
...そんなことは氣の詰るものでせうよ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...僕の 胸は 息詰る 思ひ!」或晩のこと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...彼は咽喉(のど)の詰る思いをしているかのように絶えず唾をごくりごくりと嚥みこんでいた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...小姓二人は直に世子の居間へ前の如く詰るのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...詰るところみんな慾ですね」「どんなものですかね」「あの...
中里介山 「大菩薩峠」
...水に入って溺れず……」だけで独仙君ちょっと行き詰る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...兄は詰るやうに云つた...
南部修太郎 「疑惑」
...暗い、暑い、息詰る、臭い、ムズムズする、悪ガスと、黴菌に充ちた、水夫室だった...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...其中(そのうち)に曖昧(あやふや)な処に出会(でっくわ)してグッと詰ると...
二葉亭四迷 「平凡」
...」とあべこべに如何にも無礼を詰るやうに叱つた...
牧野信一 「父を売る子」
...お前俺の女房になってくれるか?お妙 ……(のどが詰る)……あい...
三好十郎 「斬られの仙太」
...子供ごころにもなにやら息詰るような感じだったが...
山本周五郎 「柳橋物語」
...半之助は息が詰るように思った...
山本周五郎 「山彦乙女」
...その場面の表現は他の役者が遣るからその作り物にも意義が出て来るのと同じわけのものではないか」この二つの疑問や反駁は詰るところ同じ意味で...
夢野久作 「鼻の表現」
...一人の子供が息詰るやうな異樣な咳きの發作を起して咳き始めた...
横光利一 「榛名」
...そのために間隔が詰るのである...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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