...空を見詰むる目は物凄くもギラギラする巨大なる洞穴の樣だ...
石川啄木 「雲は天才である」
...甲を物珍らしげに見詰む...
ストリンドベルヒ August Strindberg 森鴎外訳 「一人舞台」
...何處ともなく見詰むる眼の光徒(たゞ)ならず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...そうして詰むにきまっている将棋である...
太宰治 「如是我聞」
...淡緑色の大きな眼球に蚊の嘴(はし)程の繊(ほそ)く鋭い而してじいと人を見詰むる瞳(ひとみ)を点じた凄(すご)い眼...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...人或はこれを以て隣家の厨(くりや)に林檎を焼き蜂蜜を煮詰むる匂の漏来(もれきた)るものとなすべし...
永井荷風 「来青花」
...……唖々然々たる私はキヨトンとK君の顔を視詰むるより他は無かつた...
牧野信一 「青白き公園」
...毎度蟾蜍が遠方にある小虫を見詰むると...
南方熊楠 「十二支考」
...如何に/\と問ひ詰むるに...
夢野久作 「白くれない」
...煎じ詰むれば人間性の低級な表現に過ぎぬという事は誰しも認むるところであろう...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...書きさして見詰むる紙に水の光流る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...東京から歸つて來なさつたんだからねえ!」と何となく媚びるやうな瞳附で私の眼もとを見詰むる...
若山牧水 「姉妹」
...それを充分見詰むることによつて多少とも今後によき文章が書けたならば難有いと思ふのである...
若山牧水 「樹木とその葉」
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