...むすめよわたしは黄ろい金貨のいっぱい詰まった靴足袋を誰も見つけ出せないところに隠して持っているのだよブリヂットお前は綺麗な顔には直ぐだまされるわたしは物惜しみをしたりけちにしなければならないのか...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...大丈夫かしら」「うん――」私は返事に詰まった...
海野十三 「地獄街道」
...そこの書類の詰まった一番奥にかねてマジャルドーのくれた新型の拳銃(ピストル)が一梃(いっちょう)しまっておいたことを...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...家なども内部に一杯土砂が詰まったために流失や倒潰を免れたのが多かった)部屋の外へ逃げると云う方法も考えないではなかったし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...渋柿)*暮れの押し詰まった銀座の街を...
寺田寅彦 「柿の種」
...なんとなく行き詰まった窮屈な感じを与えるが...
寺田寅彦 「写生紀行」
...下を硝子戸の本棚にして金字の書巻のギッシリ詰まった押入を背にして...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...』彼はちょっと詰まった様子で...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...「破産? 倒産なの? まさか無一文……」妻のエレンが言葉に詰まったように止めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...あちこち行き詰まった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...開通万歳圓太郎がギッチリ二列三列に詰まった人波のうしろへ立ったとき...
正岡容 「圓太郎馬車」
...額と腮(あご)の詰まった...
森鴎外 「花子」
...これらがせっぱ詰まった状態にぶっつかると...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「わたしもばかだったんです」おつるは鼻の詰まった声で云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...切羽詰まった秘密の処分(さばき)は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そこで思案に詰まった揚句が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...鼻の詰まったようなイキンだ掛け声をしながら...
夢野久作 「能とは何か」
...これはその鼻が本当に死にたいという切り詰まった表現をしていると同時に...
夢野久作 「鼻の表現」
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