...黄ろい金貨(かね)のいっぱい詰まった靴足袋をショオンやお前に残してやることは出来なかったろうハアトばからしい夢を頭に入れてはいけないよ何を読んでいるのだいメリイ王女イデーンというアイルランドの王のむすめが...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...そうつき詰めたせっぱ詰まった(他の或(ある)文芸が志しているような)ことは詠おうとしても詠えない...
高浜虚子 「俳句への道」
...切迫(せっぱ)詰まった運命に直面した人間に...
橘外男 「仁王門」
...それも押詰まった年の暮であったと思う...
寺田寅彦 「初旅」
...Everyman's Library などのぎっしり詰まった棚(たな)が孤立して屏風(びょうぶ)のように立っている...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...下を硝子戸の本棚にして金字の書巻のギッシリ詰まった押入を背にして...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...大きな部屋にぎっしり詰まった人の頭を見回(みまわ)した...
夏目漱石 「門」
...彼はそこに一杯詰まった機知を見出せると当てにしていたが...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...きちんと衿(えり)の詰まった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...この大きな旅行鞄(かばん)に詰まった正装服をナナ・ラウと侍従が昼食後...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...とても切羽詰まった事態が起こって...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...本官はちょっと行き詰まった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...生命を助かる道から生命をつなぐ道へという差し詰まった問題から...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...底の方に隠れておろうやら知れん」「そこでトウトウ思案に詰まった揚句がアンタの事じゃ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...「旦那様は御存じないので……」「……ウムム……」平馬は行き詰まった...
夢野久作 「斬られたさに」
...特に最後の思い詰まった哀傷の涙に至っては正に「真実中の真実」であろう...
夢野久作 「暗黒公使」
...詰まった大罪犯す……スカラカ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...鼻の詰まったようなイキンだ掛け声をしながら...
夢野久作 「能とは何か」
便利!手書き漢字入力検索