...いよいよ押し詰まった廿五日に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...写生の行き詰まったあげくに元禄(げんろく)に帰ろうとするは自然の勢いであろうが...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...それも押詰まった年の暮であったと思う...
寺田寅彦 「初旅」
...最初石畳の鋪(し)き詰まった横町などへ入ってみた時には...
徳田秋声 「縮図」
...何かぎっちり詰まった鞄(かばん)を提(さ)げて...
徳田秋声 「縮図」
...この大きな旅行鞄(かばん)に詰まった正装服をナナ・ラウと侍従が昼食後...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...とても切羽詰まった事態が起こって...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...「ゴミが詰まったんだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...長屋の花見暮れも押し詰まった夜の浅草並木亭...
正岡容 「圓太郎馬車」
...だんだんギッチリと詰まった信玄袋の重さに...
正岡容 「寄席」
...ノドに詰まったようで...
三好十郎 「樹氷」
...何を申しましても私が生れましたのが阿古屋の琴責めの人形が出来ました年の新(しん)の師走(しわす)も押し詰まった日で御座いましたのに...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...底の方に隠れておろうやら知れん」「そこでトウトウ思案に詰まった揚句がアンタの事じゃ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...その中(うち)に袋の中は湯気が一パイ詰まったように息苦しくなって来るし...
夢野久作 「支那米の袋」
...しかもこの空に考えるということが甚だ骨の折れる問題でセッパ詰まった揚句...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...特に最後の思い詰まった哀傷の涙に至っては正に「真実中の真実」であろう...
夢野久作 「暗黒公使」
...詰まった大罪犯す……スカラカ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...折合のめどはおつきにならなかったのか」煮え詰まったような二人のあいだに...
吉川英治 「新書太閤記」
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