...夫人(おくさま)は御心配になつて眼の廻るほどな忙がしい目をなすつて申込人の身分財産性質等の内幕を一々詮議遊ばす...
内田魯庵 「犬物語」
...所詮(しょせん)たすかる見こみはないにきまっていらあ」「ち...
海野十三 「火薬船」
...所詮(しょせん)は生涯の...
太宰治 「きりぎりす」
...なぜ何処(どこ)までも詮索せぬぞ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...だから詮方なしに焼酎といふことになる...
種田山頭火 「其中日記」
...この人形を埋めました者を詮議すればわかると存じます」「心当りでもあるか」「ございます」「申してみい」小藤次と...
直木三十五 「南国太平記」
...どこの誰だか詮議(せんぎ)をして申し上げろということです...
中里介山 「大菩薩峠」
...詮索立てする馬鹿馬鹿しさを覚(さと)ったのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...所詮破棄しなければならぬと決心するのであつたが間もなく二十日が過ぎ...
牧野信一 「わが生活より」
...君が詮議したいのなら此の部屋を出て行つてやつてくれたまへ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...意地のわるい詮議だてともおもえるかもしれない...
宮本百合子 「新しい潮」
...所詮地(ち)にはこんな物はないのだから...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...未来の事柄までも詮索せずにはいられないことの明らかな証拠である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのくどくどしい詮索によって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人間にとつては所詮一つの逃避所を教へたのにすぎないと彼は人間に男女の差別のある間人間にとつて何が最も幸福かと云つて...
横光利一 「悲しみの代價」
...昨夜はどこへ行ったかなどと訊く詮索癖など...
横光利一 「旅愁」
...だが義詮はだまって酒杯(さかずき)をふくんでいた...
吉川英治 「私本太平記」
...宿怨の介錯人(かいしゃくにん)一詮議(せんぎ)は...
吉川英治 「夏虫行燈」
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