...詩才といふ奴だけは彼は持つてゐない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...併し自ら詩才に乏しいのを知って斯の道を断念した...
戸坂潤 「辞典」
...勿論彼の詩才を認めそれを高く評価したのは...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...また学力や詩才だけは段々と認められることにもなったから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...この人は最も詩才に富んでかつて桜を詠じたものに『薄命能延旬日命納言姓氏冒斯花...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...『江頭百詠』は詼謔(かいぎゃく)を旨とした『繁昌記』の文とは異って静軒が詩才の清雅なる事を窺知(うかがいし)らしむるものである...
永井荷風 「向嶋」
...その思想その詩才においては...
永井荷風 「霊廟」
...もちろんそういった家庭に後日の詩才を育て上げてくれるべきものがあっただろうとは思えない...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...彼はカーライルをして全英帝国よりも重く評価せしめた詩才を作り上げた...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...それを以って早計にもストラトフォードの教会がシェイクスピアの詩才に敬意を表したものと思ってはいけない...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...それといふのも相手の小奴が石川の詩才に敬慕して出来るだけの真情を尽してくれたからである...
野口雨情 「石川啄木と小奴」
...南独逸の半ば以上を占め、ガンブリヌス(麦酒神)の恵みを受ける豊饒な国に九百三十万の民草を統治するバイエルン国王――十一世紀以来、この国に君臨していたヴィテルスバッハ家の正統、十九歳で王位にのぼり、物語のような富と、数々の王城と、俊秀な叡智と、その詩才と、寛大な芸術の保護者たるゆえに全ヨーロッパに知られ、ユンケル(南部独逸貴族)の仰慕の的であった独逸の若い王、ルウドイヒ二世は、登位すると間もなく、精神上に影響を齎す特殊な憂鬱と、感覚の病的な鋭さにひどく悩まされている風であったが、八年ほど前から、孤独と隠棲に強い執着を示すようになり、マクス公の二女、ゾフィーエ公女殿下(後、アランソン公夫人として美貌をもって知られた)との婚約も解消し、首都ミュンヘンの南、チロル・アルプスをのぞむ幽邃な湖沼地帯の景勝の地に、幻想の赴くままに、つぎつぎに造営した、驚くべき耽美主義の城の中にひきこもって、完全に姿を見せないようになった...
久生十蘭 「泡沫の記」
...そのほかにもすぐれた詩才のある官人の多い時代であったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...詩才の認められる大学生十人を召したのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...気上(きあが)りたる動音(どよみ)の君が秀(すぐ)れし詩才を称(たヽ)ふることよ...
與謝野寛 「失楽」
...文晁に詩才があつたら...
吉川英治 「折々の記」
...その詩才を試してみて...
吉川英治 「三国志」
...詩才衆を愕(おどろ)かす...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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