...言葉では言い切れない大きな詩味を投げかけてきます...
上村松園 「山の湯の旅」
...そしてそのなかから詩味の和やかなのを見つけると...
薄田泣菫 「独楽園」
...ローマは汚水の溝渠(こうきょ)に多少の詩味を与えてゼモニエ(階段)と呼んでいたが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...春信の板画の幽婉(ゆうえん)高雅にして詩味に富めるはむしろ科学の閑却に基(もとづ)けるものの如し...
永井荷風 「江戸芸術論」
...○そもそもわたくしは索居独棲(さくきょどくせい)の言いがたき詩味を那辺(なへん)より学び来(きた)ったのであろう...
永井荷風 「西瓜」
...しかも複雑な財政論まで吐露して詩味と気品を堕さない...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...しかも何等の詩味をも感ぜずに...
夏目漱石 「思い出す事など」
...二十世紀にこの出世間的の詩味は大切である...
夏目漱石 「草枕」
...四喜臨門(スウシイリンメン)とかいふやうな如何(いか)にも詩味(しみ)のある字句(じく)を使(つか)つてあるのも面白(おもしろ)い...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...童心と詩味の豊かな曲である...
野村胡堂 「楽聖物語」
...詩味に溢(あふ)れた名句である...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...Aは少年時代の思ひ出が詩味の深い筆で...
牧野信一 「海浜日誌」
...フアウスト劇の基礎は詩味と相俟つて...
牧野信一 「手紙」
...このやうな詩味慈味がある...
正岡容 「下谷練塀小路」
...詩味も餘裕もなかつたやうである...
吉川英治 「折々の記」
...大事な詩味も逸(いっ)してしまうし...
吉川英治 「三国志」
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