...なれど同じ「えけれしや」に詣づる奉教人衆も...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...あの竹藪を分けたらばと詣づる道すがら思つたのである...
泉鏡花 「遺稿」
...箱根權現を經て伊豆山權現に詣づる途中にて詠みたるものなるべし...
大町桂月 「沖の小島」
...大相模村の不動に詣づることにしけるが...
大町桂月 「越ヶ谷の半日」
...大國魂神社に詣づ...
大町桂月 「菅の堤の櫻」
...何うして今日墓に詣づる気になつたのか? とてもとてもさうした気持はなかつたのに――深くその秘密を胸に蔵(をさ)めて...
田山録弥 「百合子」
...二妓雪後の墨堤を歩むべしと勧めたれば、自働車にて先浅草に至り、観音堂に詣づ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...橿原の宮に詣づ葦原や八百湧きのぼる滿潮の高知りいます神の大宮やしろの庭のかたほとりに...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...九日外宮より内宮に詣づ...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...汽車を駆りて善光寺に詣づ...
正岡子規 「かけはしの記」
...銀杏とはどちらが古き梅の花建長寺に詣づ...
正岡子規 「鎌倉一見の記」
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正岡子規 「俳人蕪村」
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正岡子規 「俳人蕪村」
...それより念入りなのは三代男の、十八番に六角堂、我が思ふ心の内は六つのかどと、田舍聲のつれぶし、南紀大和路札うちて、都へのぼる比は、初の秋の半、商人折を待て見世を構へ店を飾り、是おやかたと呼かけ、馬具はいらぬか、葛籠うらふといふ聲喧しく、木棉の金入を出して錦をかやれ、判木に押たる名號をば法然の御手じやの、岱中の筆じやのといへば、それにして唯下直物を專と求む、或は本願寺の庭砂を戴いて瘧をおとし、誓願寺の茶湯を呑みて腹の下りのとまるも、皆正直の心から、後に四國四十六所順禮同行何人と書いたる此殊勝なる中に、十八計なる女の加賀の單なる絹に猿猴が手して美しき男攫むさま、今樣染のはでを盡して顏容風俗、都にさへかゝる姿はと目を驚す、まゐて田舍人には如何なる方なればとゆかしく連の順禮の手を引て、彼の美しき女順禮はと、ゆへを問ふに、凡そ此順禮は國所によりて變る習もおはすべけれど、我國には六十六所の數多く、しうるものを以て、座の上につく事にして、姿よく情ありても、此勤せぬ者は宜しきものゝ嫁にも取らず、婿にもせねば、若きは戀のためと名利、年寄たるものは後の世の種に、年々かくは詣づ、夫が中に此御方は、陸奧の内にてさる百姓分の人ながら、少し由ある方の娘、わきて情の心深く、僧正遍昭が歌のさまにはあらで、畫にかける男繪を見て、このやうなる君に情かわしてこそと、思ひ入江の海士小船、こがれて物をおもへど、近き國にはかゝる男色なし、此上は名にしあふ花の都人こそゆかしけれと、順禮にはあらぬ男修行の君、みづからと今一人の女も召使はれの者にて、共に此の事に心を運ぶ...
三田村鳶魚 「女順禮」
...到底遠路の神社に詣づること成らず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
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三好達治 「故郷の花」
...更に厳島(いつくしま)の祠に詣づ...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...ここは心のふるさとかひさの思ひに詣づれば世にさかしらの恥かしくうたゝ童(わらべ)にかへるかな木炭車...
吉川英治 「随筆 新平家」
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