...八時頃より初めて、詠出、互撰、評語、終れるは子の刻も過ぎつる頃と覚ゆ...
石川啄木 「閑天地」
...△自然(生活もその一部分)――律動(リズム)――俳句的詠出...
種田山頭火 「其中日記」
...御詠出の御歌によって洩(も)れ承(うけたま)わる事が出来た...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...それをその儘詠出するとこの歌になる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...遠つあふみ大河流るる国半ば菜の花咲きぬ富士をあなたに大河は天竜で作者が親しく汽車から見た遠州の大きな景色を詠出したものである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...天地の春の初めを統べて立つ富士の高嶺と思ひけるかな久能の日本平で晴れ渡つた早春の富士山を見て真正面から堂々と詠出した作...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その本質のみを抽出して詠出したもので一寸類の少い作例である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...君乗せし黄の大馬とわが驢馬と並べて春の水見る夕春宵一刻千金とまでは進まぬその一歩手前の夕暮の気持を象徴的に詠出したものであらうか...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ませばこそ生きたるものは幸ひと心めでたく今日もありけれ生の喜びまたは生命の幸福感を詠出したものであらうが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
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