...「自去何郎無好詠(からうさつてよりかうえいなし)東風愁寂幾回開(とうふうしうせきいくくわいかひらく)」真に梅花は仙人の令嬢か...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...たまには詠える場合もあるが総じて季題があるから詠えないという場合が多い...
高浜虚子 「俳句への道」
...短歌もやはり日本人の短詩である以上その中には俳句におけるごとき自然と人間の有機的結合から生じた象徴的な諷詠の要素を多分に含んだものもはなはだ多いのであるが...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...日清戦争の当時、出征軍人が羨ましくて、十五歳を満二十歳と偽り軍夫になって澎湖島(ほうことう)に渡った経歴もある男で、今は村の巡査をして、和歌など詠み、新年勅題の詠進などして居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...途上あるいは史を詠じ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...歴史を種に尊王主義の慷慨を詠ったものが多いので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...私個人の感想を述べるということで詠草をあずかった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...兎(と)も角(かく)ものがれ住むべく野菊かなの詠がある...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...未だ藤の花の句を詠んでゐる四月半にもうめぐりあふとは蓋し私にとつては今年はじめての...
正岡容 「下町歳事記」
...躬恒はその赤くなりていづれを白菊とも分ちかねたる所を詠めるなり...
正岡子規 「人々に答ふ」
...それを歌に詠まれぬ訳はあるまじ...
正岡子規 「人々に答ふ」
...寺の称をかくいふ故は此処(ここ)を詠(よ)みし歌に...
正岡子規 「墨汁一滴」
...信重祝髪之時所詠之歌」と題してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...詠ずればこそはなはだ風流であるが...
柳田国男 「雪国の春」
...時どき母から「なかなかよく詠んでありますよ」と見せられるものも...
山本周五郎 「日本婦道記」
...欧洲に遊ばれた間の感懐を詠ぜられたものである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...歌を詠んだ経験の無いと云ふ石川君も即座の実感を詠まれた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...後まで伝えられた聯詠(れんえい)はわずか十吟にも足らない...
吉川英治 「新書太閤記」
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