...いかにも評判どおりの妖怪だが...
井上円了 「おばけの正体」
...評判どおりに非常に鮮(あたら)しい材料を使うので...
中谷宇吉郎 「塩の風趣」
...……私の推察では、評判どおり、ほんとうの源次郎は、やはりあのとき百姓家の離れで死に、いまの源次郎は、たぶん、通りすがりの乞食から買いとった子供なのに相違ないと思った...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...なんのつもりでこんな装束をし、小夜更けの庭先なぞへ出て来たのかとたずねると、「あなたはご存じなかったでしょうが、妹めはとんだ猫かぶりで、評判どおり、谷戸の貧郷士を呼びこみ、抱きつくやら、しなだれるやら、さんざんな放埓をするのです...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...乾老……評判どおり君は葵に惚れてるんだな...
久生十蘭 「金狼」
...評判どおり生仲(なまなか)な日本人などは寄りつきもできないような存在になっているのは事実らしかった...
久生十蘭 「復活祭」
...評判どおりに入念に描(か)かれた絵巻が多かった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...評判どおりに気のきいた人であると大将は思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...評判どおりに優秀な御素質の貴女らしいことを知っては...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...評判どおりに宮はその人を深く愛しておいでになるらしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼女たちが憤怒の裡(うち)に思い抱いた意見を破棄させることはできないのを知っている(まったく評判どおり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どうしても自分を評判どおりの人間にしなければならぬと思いはじめた……どんなことをしても……そうしなければならぬように思われた...
山本周五郎 「夜明けの辻」
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