...彼の伯母にも詑(わ)びを言つてゐた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...よく詑びを云つておくんなせえ...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...局長(きよくちやう)の所(ところ)へと詑(わび)に出掛(でかけ)る...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...漸(ようや)く聞き取れない程の微(かす)かな声で詑(わ)び言を云って立って行ったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...代りに出てどんな詑言(わびごと)が云えるであろう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...無礼を詑(わ)びさせて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いくらか今迄の無礼を詑(わ)びる心持も籠めて...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...いくらか今迄の無礼を詑びる心持も籠めて...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...こんどこそ冥土へおともをいたしておくがたへお詑びを申すことも出来ましたでござりましょうに...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...その元気で隣家へお伺ひしてお詑とお礼を申上げる...
種田山頭火 「一草庵日記」
...先日のお詑とお礼とを申上げる...
種田山頭火 「其中日記」
...「余りに失礼ですがと云ってお詑びを云いましたら...
豊島与志雄 「過渡人」
...僕は改めて読者にお詑(わ)びしたい...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...――しかし何を詑びてるのかはっきりしない...
原民喜 「焔」
...とみとめているような詑びかただった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...父がわたしたちのことを詑びようとしたときになって...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...頭を下げて詑に來たので...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...まずは御返事かたがた御詑びまで申し上げます...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
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