...明の一訓詁学者(くんこがくしゃ)は宋代典籍の一にあげてある茶筅(ちゃせん)の形状を思い起こすに苦しんでいる...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...暗誦訓詁すべきものとしての古典とされ典拠とされた...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...以上予は歐陽修とか伊藤東涯とかの人々が考へついた以外の點で少しばかり易に關する疑問を提出したのであるが、一體諸の經書は、多く秦漢の間になつて、今日の形に纏まつたので、其中で春秋公羊傳のみは、何休の解詁に、明白に口授相傳、至漢公羊氏及弟子胡母生等、乃始記於竹帛(隱二年)といつてあるが、これが本音(ほんね)である...
内藤湖南 「易疑」
...王充の論衡に爾雅は五經の訓詁であるといつてゐるのをも排して...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...※祠嘗蒸等の主なる祭は全く釋詁と重複してゐるのである...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...即ち前に釋詁があつたので...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...所が其體裁から考へて尤も疑問となるのは釋詁篇に於て殊に重複の多いことである...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...この釋詁が初哉首基の字で始まつてゐるから周公の作でなければならぬといふのは勿論妄斷であるが...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...益々春秋の製作が最初の釋詁の出來た後に在るのではないかと思はしめるのである...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...更に此の死也の一節から生ずる疑問は徂落といふ尚書堯典の中の文字が釋詁の増益せられた部分に存在してゐることである...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...詩書以外の語を餘り含んで居らぬ釋詁篇に鬱陶の字が見えてゐることは...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...釋言篇は大體釋詁の體裁に倣つたものであるが...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...釋詁釋言に近い體裁を存してゐるに反して...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...但それは爾雅そのものゝ成立の沿革であつて、これから推測される所の經籍の世に出た次第を云へば、書の周公に關する部分、それに詩の風雅并に周頌魯頌あたりまでは爾雅の釋詁篇の古く出來た部分に依つて解釋されるやうになつて居り、書の洪範其他殷に關する部分、及び詩の商頌などは釋言篇の古く出來た部分に依つて解釋されるやうになつて居り、書の唐虞に關する部分、及び春秋公羊傳の基礎になつた部分は、釋詁篇、釋訓篇などの附益せられた部分に依つて解釋されるやうになつてゐる...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...尤も詩に關したものが多いけれども釋詁篇や釋訓篇の時代とは確に違ふやうで...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...ただ古今書録には經解・詁訓が子目に現はれた...
内藤湖南 「支那目録學」
...經解・詁訓は皆讖緯と小學の兩方に合併されてゐる...
内藤湖南 「支那目録學」
...むしろ訓詁(くんこ)を業とする学者の攷究(こうきゅう)に任せて置いた方がよいと思う...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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