...が、註文通り、火鉢に湯沸(ゆわかし)が天上して来た、火も赫(かッ)と――この火鉢と湯沸が、前に言った正札つきなる真新しいのである...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...註文通りの場所を見つけるのには仲々(なかなか)骨が折れました...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...やつと註文通りのものを見付けて...
薄田泣菫 「詩集の後に」
......
高見順 「死の淵より」
...いろんな色で註文通りの紙衣裳を作ってくれるのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...またせっかく註文通りの部分なり挙動を示しても...
寺田寅彦 「教育映画について」
...どうでも米友の註文通りになったはずなのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...註文通りにはまって行かねばならぬ筋合いになりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...厚薄様々の氷層を三層でも五層でも註文通りに自由に作って見せるのが一番の早道である...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...まだ註文通り自由にとは行かないが...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...ジャアナリズムの註文通りの寸法に書かねばならない...
新美南吉 「童話における物語性の喪失」
...すつかり註文通りだといふやうにほくほくして...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...どうしても註文通りに行きませぬ...
夢野久作 「スランプ」
...キットお前達の註文通りに筋書を運んで見せるよ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...知らん顔をして註文通りにして遣った方が...
夢野久作 「爆弾太平記」
...その日は註文通りの静かな金茶色に暮れてしまった...
夢野久作 「爆弾太平記」
...あなたの御註文通りにね……」「エッ...
夢野久作 「復讐」
...全然無意味……僕の註文通りに……」健策は一寸(ちょっと)の間(ま)唖然(あぜん)となった...
夢野久作 「復讐」
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