... 465哀訴素より空しきを愚かや彼は悟り得ず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...吾人は此等人士の慈悲に訴えずして其自愛心(Self-love)に訴え...
戸坂潤 「科学論」
...そこで治安維持法で起訴されるだろう華族の三子弟に対しては...
戸坂潤 「社会時評」
...彼は警察へ訴えて見ようかとさえ思案したのであったが...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...青江のように文章の拙ない訴えには...
豊田三郎 「リラの手紙」
...飜(ひるがえ)つてこの頼りなき色彩の美を思ひその中(うち)に潜(ひそ)める哀訴の旋律(メロディ)によりて...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...訴訟事件さえたくさん起っているくらいです...
夏目漱石 「明暗」
...紫ずんだ脣から囈言のやうに苦しみを訴へてゐるお前を見詰めて...
南部修太郎 「疑惑」
...五官に訴える訳ですけれども...
深瀬基寛 「悦しき知識」
...どこへも訴へてゆけないので...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...俺に何をしろとおっしゃるんで」大男は訴えるようで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...結局のところは実力に訴えねば解決しそうになかった...
本庄陸男 「石狩川」
...あることないことこの男が自分の讒訴(ざんそ)を上げていたためだったのか...
正岡容 「小説 圓朝」
...なぜかくも病むかを訴えているのだ...
柳宗悦 「工藝の道」
...それを訴え出た者がある以上...
山本周五郎 「雨あがる」
...おしのが泣いて訴えに来たので...
山本周五郎 「さぶ」
...泣声で訴えてくるのだった...
吉川英治 「三国志」
...時の將軍綱吉も驚いて沼田領の實際を探つて見ると果して訴状の通りであつたので直ちに領地を取上げ伊賀守をば羽後山形の奧平家へ預けてしまつた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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