...「河向う」なら工務局あたりへ訴え出ることができるが...
高見順 「いやな感じ」
...と長兄に泣訴しては裏切る...
太宰治 「十五年間」
...ひそかに役人に訴え申し...
太宰治 「新釈諸国噺」
...貧者の貧を訴ふるのは...
田山録弥 「谷合の碧い空」
...もし何かの訴訟事件でも起こって甲某が先生の弟子であったか...
寺田寅彦 「柿の種」
...視覚に訴えることを可教授性(レーヤバールカイト)と可学習性(レルンバールカイト)の本質的条件としている莫大な科学的財産の...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...手紙でクレオパトラに訴えた...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...内心の惡舌は即ち内心の泣訴である...
萩原恭次郎 「純情小曲集」
...訴(うつた)へたいにも父(ちゝ)の心(こゝろ)は鐵(かね)のやうに冷(ひ)えて...
一葉女史 「ゆく雲」
...公訴の一部に該当する事実があるなら...
久生十蘭 「虹の橋」
...しきりに政府に向いて不平を訴うるが如くなるは何ぞや...
福沢諭吉 「学者安心論」
...数学的なものとは一見ぜんぜん別な思考力に訴えるもののように見えるが...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...あることないことこの男が自分の讒訴(ざんそ)を上げていたためだったのか...
正岡容 「小説 圓朝」
...彼わが家宝を盗んだと訴え...
南方熊楠 「十二支考」
...法に訴えて見たところで相手に勝つためには別に相当不正な手段をも弄さねばならなかったからで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ときどき訴(うった)えるような...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...豆の怨みを御簾(ぎょれん)へ暗(あん)に訴えていたのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...おそれながら君公へ与訴(よそ)も苦しからず...
吉田松陰 「吉田松陰より某へ」
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