...医者も少し位なら話をしてもいいと珍らしく許してくれたのでした...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...許してくれい、佐平治とやら! なかなかぬけだしてくることが、できんかったのじゃ」「それはそれは、ぞんじませんで、ついてまえのことばかり申しあげまして……ま、あのようなお気質の主人でございますれば、しょうちしてはおりましても……そこはつい、その……おいでがございませんと、いちずにかんしゃくがつのるようなわけでござりましょう……」と、若党は暑さと恐縮のためにいっそう汗をぬぐいました...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...酔中の放言許して下さい...
種田山頭火 「行乞記」
...彼らに気を許してはいけないよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...そのくらいのこと許してよ...
徳田秋声 「仮装人物」
...「僕が悪くとも許しておくれ……あなたを愛さなくとも許しておくれ……僕にできなくとも許しておくれ……あなたを愛することができなくとも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...別に不快がりもせずに許していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...厭(いや)な客衆(きゃくしゅ)の勤めには傾城(けいせい)をして引過(ひけす)ぎの情夫(まぶ)を許してやらねばならぬ...
永井荷風 「妾宅」
...それで許してやれという駒井能登守の裁判でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...与力同心も笑いながら、「それは御名案、どうじゃ川越しども、それで許してやれ、許してやれ、相手はこの通り正直者だから」与力同心がこう言うと、ハラハラしていた宿役人どももまた笑い出して、「御支配様のお裁判だ、この男を坊主にして笑ってやれ、若い衆、それで我慢してくれ、我慢してくれ」八方からこう言われて、さすがの川越し人足も納まりかけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...とうとうこの若い番頭に許してしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あなたに許してもらわなくてはなりません...
夏目漱石 「こころ」
...これほどの罪だが許してやるとまでおっしゃる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一期の思い出に何事も許してつかわす...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...徹男さんと兄とが私がよすのを許してはくれない...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...彼の年齢や彼の(c)異常な(b)成功に免じて許してやるべきだと思う)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...心を許して談(かた)り合うことができぬような感じが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それを許しておるべきではない)という者が多かった...
吉川英治 「新書太閤記」
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