...もはや外出は許されぬ...
梅崎春生 「桜島」
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鶴彬 「鶴彬全川柳」
...私共はかかる英才と共に語るを許されぬことに限り無き寂寥を感ずるのであるが...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...されば断じて興味以外のものを目的とすることが許されぬ...
中原中也 「芸術論覚え書」
...しかもプラトン以來數多くの大思想家たちがこの許されぬ道に踏入つた事實は...
波多野精一 「時と永遠」
...とうてい許されぬ謀叛である...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...結婚は童貞と処女でなければ許されぬものとか――そんなやうなことばかりが思はれて……」「…………」「あなたのお部屋だつたら...
牧野信一 「女に臆病な男」
...幻の花にも人の世では許されぬ...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...発表は許されぬであらう個所が多くの部分を占めてゐるからである...
牧野信一 「風媒結婚」
...想ひの裡に許されぬ怖ろしい魅惑の夢だ...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...これは存在することを許されぬのである――その二つに心臓をぐっとおさえつけられてしまった夫人は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...何物も存在することが許されぬから...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...しかも現実にそれを許されぬ家々もまだ多いのである...
柳田国男 「海上の道」
...鬼子というのは多分歯が生えて産れる子のことであろうが単に殺すことを許されぬ故にこんな方法をのちに代用したものとみても...
柳田国男 「山の人生」
...史跡保存で改築を許されぬ一角であるだけに...
横光利一 「旅愁」
...二十日も費やしおることは断じて許されぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...許されぬ想像ではない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...白鳳天平の作家が自ら嬰児の美を生かせたということは直ちには許されぬであろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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