...かうした『道徳的不具者』のために牢獄を設けると云ふ事に賛成してゐる...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「死んだ魂」
...」と誰の心もその春のくることをまち設ける...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...正木さんが校長になって暫くして彫刻科の中に塑造科を設けることになり...
高村光太郎 「回想録」
...政府の法令によって永久的の対策を設けることは出来ないものかと考えてみる...
寺田寅彦 「津浪と人間」
...又生気論のように二元論風に生物と無機物との間に何等か絶対的な間隙を設けるのでもない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...とにかくこういう教育の独断的目標を設けることが...
戸坂潤 「思想動員論」
...平々凡々たるしかも十行内外の一段を設けるのは...
夏目漱石 「作物の批評」
...その間に内外の区別を設けることは難(かた)い位である...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...分割において限界を同時に設けることなしには...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...区別を設けるべきである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...これを利用して発電所を設けるやうになると...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...だから君もそう落胆イヤ狼狽(ろうばい)して遁辞(とんじ)を設ける必要も有るまい」「フフウ嫉妬(しっと)の原素も雑(まざ)ッている...
二葉亭四迷 「浮雲」
...苛酷な条件を設ける...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...これに就いて農村を設けるために低湿をも辞せなかったものと見える...
柳田國男 「地名の研究」
...節折目(せつおりめ)を設けるということはしない筈である...
柳田国男 「年中行事覚書」
...一つの荘園の中にもそれを設けるようになって...
柳田國男 「水海道古称」
...炉の火を取り分けて別に一席を設けることは...
柳田国男 「雪国の春」
...城下へ宿所を設けるから...
山本周五郎 「日本婦道記」
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