...彼は其足で更にお馨さんの父母を訪うことにした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...七月十七日最近投錨(とうびょう)したカトゥーバ号のビックフォード艦長を訪う...
中島敦 「光と風と夢」
...「騎士はいずれに去る人ぞ」と老人は穏かなる声にて訪う...
夏目漱石 「薤露行」
...例えば小督局(こごうのつぼね)の廃跡を訪うて咏(よ)んだという句...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...長州貿易交渉を終えた足で筑前に右門一派を訪うた時の雲浜の動静が...
服部之総 「志士と経済」
...毎日三条西家を訪うている...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...源氏はまだ恋人などの家を微行で訪うようなことをしないのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...米庵は神辺に茶山の留守を訪うた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...浜野氏は頃日(このごろ)福山賢忠寺の墓を訪うた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...金澤蒼夫さんを訪うた日の事である...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...沖縄を訪うにしくはありません...
柳宗悦 「民藝四十年」
...然るに昨昭和八年の七月初旬に例年の如く只圓翁の墓を訪うた佐藤文次郎氏は...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...それから良人が旧知の太田氏を病床に訪うて帰るのを待つて...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...一度訪うてみよう」曹操は一日...
吉川英治 「三国志」
...――孔明先生を訪うわけは...
吉川英治 「三国志」
...自分の栽(つく)った菊がこの好日の下に清香(せいこう)を放っているが訪う人もないのを嘆じている...
吉川英治 「新書太閤記」
...酒井忠次(さかいただつぐ)のやしきを訪うて...
吉川英治 「新書太閤記」
...訪うべき人もあったので...
吉川英治 「平の将門」
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