...若年寄の板倉佐渡守を訪うて...
芥川龍之介 「忠義」
...私は歸京の翌日箱根太平臺の内山愚童君を訪うて...
石川三四郎 「浪」
...そしてそこに佐藤紅緑氏を訪うた...
田山録弥 「大阪で」
...夫妻は二たび赤沢君(あかざわくん)を訪うた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...二十年前亡友A氏と共にしばしばこのあたりの古寺(ふるでら)を訪うた頃の事やら...
永井荷風 「深川の散歩」
...自分は放課後鬼怒川の上流の寫眞二三葉を懷にして佐治君の下宿を訪うた...
長塚節 「教師」
...長州貿易交渉を終えた足で筑前に右門一派を訪うた時の雲浜の動静が...
服部之総 「志士と経済」
...又わたくしが嘗て伊沢良子刀自を訪うて検し得た文書の中に...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柏軒の三人が石経山房を訪うた事を記した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柏軒が三月十六日に正宗院を溜池に訪うて逢はなかつたことを見出した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...治を請はむがために訪うた一夫人が盛妝(せいさう)して坐してゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...金澤蒼夫さんを訪うた日の事である...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...一度訪うた者には忘れ難い土地となろう...
柳宗悦 「陸中雑記」
...誰にだって分りやしません」「予の訪う孔明に対し...
吉川英治 「三国志」
...別れた弟子を訪うた日...
吉川英治 「随筆 新平家」
...尾崎氏がここを訪うたころは...
吉川英治 「随筆 新平家」
...丹波市の同会図書館を訪う日があったら...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...訪うべき人もあったので...
吉川英治 「平の将門」
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