...訪いもせず、訪われもせぬ閑寂な日が二、三日続いて、あるうすら寒い日の夕ぐれ前、灰色の着付をした小さな旅人がひょっくりと訪ねて来る...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...御牧氏が西下して先ず蘆屋のお宅を訪い...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一日御牧も西下して蘆屋を訪い...
谷崎潤一郎 「細雪」
...役(えん)の行者の跡を訪い...
中里介山 「法然行伝」
...その束の間の訪いを証言している...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...曰く(略)其角を尋ね嵐雪を訪い素堂を倡い鬼貫に伴う...
正岡子規 「俳人蕪村」
...その人われかの金皿の持ち主を訪いその値を償うべしとて...
南方熊楠 「十二支考」
...君昔我を訪いしは三月三...
南方熊楠 「十二支考」
...すると巫は猫を抱(かか)えて平素見込みの悪い奴を訪い...
南方熊楠 「十二支考」
...法科大学の学生なる丸山という人訪いく...
森鴎外 「みちの記」
...稀々(まれまれ)にそこを訪い...
柳田国男 「海上の道」
...正月望(もち)の夕にまず訪い来るもの...
柳田國男 「地名の研究」
...すぐ友の梁緒を訪い...
吉川英治 「三国志」
...蜂谷頼隆(はちやよりたか)が訪い...
吉川英治 「新書太閤記」
...一度ふるさとを訪い...
吉川英治 「新・水滸伝」
...忠正は、甥の清盛が、内裏方なので、暮夜(ぼや)ひそかに、六波羅を訪い、情にすがって、命乞いを頼んでいます...
吉川英治 「随筆 新平家」
...右馬允貞盛を訪い...
吉川英治 「平の将門」
...杉本健吉氏と狩野近雄氏を加え自動車にて途次の史蹟を訪いつつ夜京都に着く...
吉川英治 「年譜」
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