...中身をネ」老人は訝(いぶ)かしそうに呟(つぶや)いた...
海野十三 「疑問の金塊」
...ホホホホ」――え?と訝る折しも...
海野十三 「深夜の市長」
...子供のような無邪気な恰好でもって僕を送りだしてくれたお照と同じ人だろうかと訝った...
海野十三 「深夜の市長」
...訝(いぶか)しげに眉をひそめて云うのであった...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...怪訝(けげん)そうな面持(おももち)でじっとこちらに...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...格別訝(あや)しみはしなかつたが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...』自分は内心憤懣しながら訝つた...
徳田秋聲 「媒介者」
...ひどく怪訝そうにその身辺を見廻している...
外村繁 「日を愛しむ」
...ただ怪訝そうに彼を見あげました...
豊島与志雄 「白蛾」
...祖母は怪訝そうに私の方を見ました...
豊島与志雄 「幻の園」
...お前はそんなことまで知ってるのか」米友は不安と怪訝(けげん)と交々(こもごも)...
中里介山 「大菩薩峠」
...「何だ」折助は米友を見て怪訝(けげん)な面(かお)をしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...たしかに兄は起きているのにと訝(いぶか)りながら...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...少し働いては休養休養という珍妙エリート女史かと訝しそうになさるのね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...埋め合せはあとでするから」「埋め合せだって」さぶは訝(いぶか)しげな眼つきをした...
山本周五郎 「さぶ」
...甲斐は訝(いぶか)しそうに振向いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...むしろ怪訝(いぶか)らずにはいられなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...すべての者の眼と怪訝(いぶか)りとが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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