...又半ば訝(いぶか)るやうに...
芥川龍之介 「お富の貞操」
...何も訝(をか)しい事が無い...
石川啄木 「病院の窓」
...大道で話をするのが可訝(おかし)ければ...
泉鏡花 「婦系図」
...冷泉訝(いぶか)しくは思へども...
高山樗牛 「瀧口入道」
...サッパリ飲み込めませんけれど」と怪訝(けげん)そうにほほ笑みながら...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...何処から来るのかと訝しみに打たれた...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...わたしも怪訝(けげん)に思ってちょっと立ちどまった...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...」怪訝そうなそっけない返事だった...
豊島与志雄 「田舎者」
...大五郎は怪訝な眼付をした...
豊島与志雄 「変る」
...その真実怪訝そうな眼付を見て取ってから...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...怪訝そうに曹新を見つめました...
豊島与志雄 「碑文」
...酒を持ち込んで来たのだろう」竜之助はそれを訝(いぶか)りながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...たしかに兄は起きているのにと訝(いぶか)りながら...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...博物館の門前に辿りついてわたくしは躊躇し訝った...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...「しかし」と安芸が訝(いぶか)しそうに問い返した...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...(なにやら訝(いぶか)しげに)さっきからじっと...
山本周五郎 「山彦乙女」
...持って帰れ』『左様でございますか』怪訝(けげん)な顔をして――つい...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...果して何れがより恐しいかと訝しむこともあった...
渡辺温 「絵姿」
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