...怪訝(けげん)な顔をしながら...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...唯だ訝(いぶ)かしきは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...お定の顔を怪訝相(けげんさう)に見てゐたが...
石川啄木 「天鵞絨」
...実は――――「……小説が上手に書けますように……」どうも可訝(おか)しい...
泉鏡花 「薄紅梅」
...訝(あや)またる...
井上哲次郎 「「西周哲學著作集」序」
...怪訝そうに彼女の顔を見まもった...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ふみたば」
...しかしよほど変な味がするらしく小首を傾けながら怪訝(けげん)な顔をして飲んでいた...
寺田寅彦 「海水浴」
...不思議な訝しいような気持で回顧した...
戸田豊子 「歩む」
...科学的に研究をしないのだろうといって訝(いぶか)っていた...
中谷宇吉郎 「九谷焼」
...」牛飼は怪訝(けげん)な顔をして...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...親分」男はおよそ怪訝(けげん)な顔をして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...と訝(いぶか)っているところへ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...自身も忙中の人であるかのやうに!相手が怪訝な眼付をするのも無理はない...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...五百は訝(いぶ)かしげに答えた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...誰一人怪訝せぬものはなかった...
森鴎外 「安井夫人」
...こんどは先刻のように怪訝(けげん)らしい眼で眺める人は誰も居なかった...
山下利三郎 「流転」
...埋め合せはあとでするから」「埋め合せだって」さぶは訝(いぶか)しげな眼つきをした...
山本周五郎 「さぶ」
...むしろ一ノ関を押えることだと思う」周防はまた訝しそうな眼をした...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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