...しまいまで読み通すことができたように記憶する...
芥川龍之介 「樗牛の事」
...之より二年を経たる明治二十二年であったと記憶する...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...匂いの強い酒をコップに五六杯飲んだと記憶する...
梅崎春生 「黄色い日日」
...店主の顔を記憶せずして専らその店と家号を記憶するゆえに...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...私は時々何だか彼女は仮にこの世に存在している魂のように思える事があったのを記憶する...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...娘の記憶するところに依れば...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...瀬戸内海(せとないかい)通いの汽船の客室であったように記憶する...
寺田寅彦 「蓄音機」
...」これには自分はだいぶ異論があったように記憶する...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...人の記憶するかぎり...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...読者の記憶するとおり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その時講師たりし松下文吉という先生がこの話は日本の馬琴の逸話と同類だといわれただけ記憶する...
南方熊楠 「十二支考」
...初番入の記には年次もなく干支もなかつたことを記憶する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたしの記憶するさまざまな古代の習慣を(中には我々の習慣と同じものもあるし違ったものもあるが)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼らの一人が(それは彼らの父たちがなお記憶するところだが)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今はしかと記憶する者がいない...
柳宗悦 「陸中雑記」
...書名を記憶する代りに著者の名ばかりがよく通用して...
柳田國男 「書物を愛する道」
...今なおこれを記憶する人があるくらいである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...西郷札は素材の要意も克明な手がたい作品であったと記憶する...
吉川英治 「随筆 新平家」
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