...ただ彼の好んで作れる十七字詩の一章を記憶するのみ...
芥川龍之介 「河童」
...ルシファや「血をしたたらす尼」と共に「さまよえる猶太人」が出て来たように記憶する...
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
...之より二年を経たる明治二十二年であったと記憶する...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...ただ以上の人々の名前を記憶することによって元禄時代の俳壇の中心人物を知ることができればそれで結構なのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...かつて筆者が不精で顋鬚(あごひげ)を剃るのを怠っているのを見付けた時「あごひげなんか延ばして大家になっちゃ駄目だぞ」と云った事を記憶する...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...ナイヤガラやシカゴでは別段にこれというチューインガムのエピソードはなかったように記憶するが...
寺田寅彦 「チューインガム」
...いかにも真に迫っておもしろかったのを記憶する...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...心がゆったりして記憶する上にもよかった...
寺田寅彦 「わが中学時代の勉強法」
...科学的精神の説明を試みたように記憶する...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...我輩の記憶する事実に依るに憲政党組織当時に於ける椿山荘は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...人の顔や名前を記憶するのは大事な才能だ...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...人の記憶するかぎり...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...たしか中学を卒業する前の年の事かと記憶する...
永井荷風 「夏の町」
...この辺でのことだったといって指ざしたのがヴォーの塁砦の付近だったように記憶するから...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...たんに一か所だけであったと記憶する...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...これまた諸子の常に記憶する所のものでありましょう...
牧野富太郎 「植物記」
...その時講師たりし松下文吉という先生がこの話は日本の馬琴の逸話と同類だといわれただけ記憶する...
南方熊楠 「十二支考」
...彼らの記憶する作法や規約を聴き出している...
柳田国男 「木綿以前の事」
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