...その中にもこの虚栄心の事がたいそう長たらしく書いてあったように記憶している...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...花束と言わるる一束の交差した火花を記憶しているだろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...『演義三国志』のような浩澣(こうかん)な冊子をよんだことを記憶している...
永井荷風 「十六、七のころ」
...この時知ってるですを二遍繰り返した事を今だに記憶している...
夏目漱石 「坑夫」
...よく私に議論を向けた事を記憶しているでしょう...
夏目漱石 「こころ」
...平岡と連れ立って其所(そこ)の敷居を跨(また)ぎながら互に顔を見合せて笑った事を記憶している...
夏目漱石 「それから」
...何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...心から思うたことを今も記憶している...
西田幾多郎 「我が子の死」
...その体系は感覚や内的知覚いずれかに現れていたと記憶している全ての事物を含んでいる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ぼんやり記憶している...
平林初之輔 「探偵小説壇の諸傾向」
...現在私のはっきり記憶している日本の探偵小説家は...
平林初之輔 「日本の近代的探偵小説」
...私は今にその一言一句を記憶しているし...
正岡容 「わが寄席青春録」
...これは母五百(いお)の話を記憶しているのであろう...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それを読んだのを記憶している...
柳田国男 「故郷七十年」
...記憶している話の一つに『葱一束』というのがあった...
柳田国男 「故郷七十年」
...梅津只圓翁の生涯故梅津只圓(うめづしえん)翁の名前を記憶している人が現在...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...「それじゃけに喜多流は六(むず)かしい」……と翁が人に話していた言葉を記憶しているが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...幼少の体験をそのまま記憶しているように...
吉川英治 「源頼朝」
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