...飯を食った時にも会ったと云う記憶がある...
芥川龍之介 「豊島与志雄氏の事」
...親戚のものに連れられてそこへ活動写真を見に行つた記憶がある...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...たしかあれは遺伝性のものだと教えられた記憶がある...
梅崎春生 「狂い凧」
...華族の令嬢かと思われるような少女と膝を並べて牛込まで乗った記憶があるばかり...
田山花袋 「少女病」
...岩谷(いわや)天狗の松平(まつへい)氏が赤服で馬車を駆っているのを見た記憶がある...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...雨の日など泥(どろ)まみれの足を手ぬぐいでごしごしふいて上がるのはいいが絹の座ぶとんにすわらされるのに気が引けた記憶がある...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...此様な記憶があるので...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...御米はかつてそこで足の畳み込める食卓を買った記憶がある...
夏目漱石 「門」
...この人に迎へに来てもらつた記憶がある...
原民喜 「壊滅の序曲」
...どこかで似た顔を見た記憶がある...
久生十蘭 「肌色の月」
...その記憶があるので今でもほととぎすを聞くとそんな気がする...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...年少ながら私はおもはず目を外けた記憶がある...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...冷酒冷肉などを饗応されて何か寄席仕込の落語を一席喋つた記憶がある...
正岡容 「大正東京錦絵」
...夫婦者が研き込んだ銅の銅壺でお燗をしながら小鍋立をしていたりしたのを見た記憶があるが(下略)」もうこれによって私のいわんとするお長屋の何たるかも改めてくだくだと説明には及ぶまい...
正岡容 「我が圓朝研究」
...知人宅で手にしたことのある天保十二年版の観古雑帖にもみえていたような記憶がある...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...「むさし屋」という屋号になにか記憶があるようだったが...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...定雄は比叡山へは小学校のときに大津から二度登った記憶があるが...
横光利一 「比叡」
...双方とも前から記憶があるであろうが!)そういわないばかりに傲然(ごうぜん)と自己を誇示して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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